人気温泉旅館ホテル250選に5回以上入選の宿 特集記事

SPECIAL FEATURES

特集

感動体験の宝庫

エコツーリズムを積極的に推進している下呂市では、市内や周辺地域で新たな観光資源の掘り起こしを行い、それら「宝物」をベースにした各種体験やミニツアー、観光スポットを形作り、広くアピールしている。下呂市内は「下呂」「竹原」「小坂」「萩原」「馬瀬」「金山」の6エリアに分かれており、それぞれのエリアで魅力的な観光が楽しめる。
下呂市では下呂市総合観光案内所と下呂市観光交流センター「湯めぐり館」でアプリダウンロード者限定で、電動レンタサイクルアシスト自転車の貸出サービスを行っている。また、ジョルダンの乗換案内アプリに「下呂温泉モード」を公開し、観光に便利な経路検索を叶えている。上手に利用すれば、まさにディープな下呂を満喫できる。

画像:花火ミュージカル

花火ミュージカル

画像:白雲座

白雲座

画像:天領酒造

天領酒造

下呂温泉

飛騨川を中心に歓楽的な賑わいと山里の風情が融け合う下呂温泉街。泉質は美肌の湯として名高いアルカリ性単純泉。自然や歴史散策、ご当地グルメ、街歩きなど、どの世代でも満喫できるのが魅力だ。飛騨川のせせらぎを眺める「噴泉池」の足湯を楽しんんだり、温泉に関する展示コーナーがある「下呂温泉博物館」や飛弾の歴史・考古の展示を行う「下呂ふるさと歴史記念館」などを訪ねるのもいい。下呂は美食の魅力たっぷり。飛騨牛、鶏ちゃん、なっとく豚などの名産品はもちろん、各宿でのランチ、食べ歩きやお土産にピッタリなスイーツなど、選ぶのに困るほどの充実ぶりだ。

画像:下呂温泉噴泉池

下呂温泉噴泉池

下呂温泉+αの旅提案
自然・アウトドア

例えば、日本一滝の多い「小坂エリア」では御嶽山の火山活動によって形成された滝めぐりや釣り体験。江戸時代から続く酒屋や店が建ち並ぶ飛騨街道の宿場町「萩原エリア」では、四美の森コースや天空遊歩道コースでのウォーキング体験。「金山エリア」では湖でのカヤックやSUP体験が楽しめる。

画像:_材木滝

材木滝

町歩き・文化・歴史

飛騨の最南端に位置する「金山エリア」では筋骨めぐりや光の体験ツアー、古代太陽暦の金山巨石群ガイドツアー、滝めぐりなど、自然と親しみながらの不思議体験。「竹原エリア」には神護山 慈雲院、「下呂エリア」には醫王霊山 温泉寺、「竹原エリア」には金錫山地蔵寺などの古刹もあって、座禅や写経などで自分と向き合える。

画像:金山巨石群

金山巨石群

画像:馬瀬川

馬瀬川

ものづくり

四季折々の里山とふれあえる「萩原エリア」の南飛騨健康増進センターでは、そば打ち、こんにゃく作り、ゆる体操、エアロビ、真向法、クラフトアートなど様々な講座を通じた健康法の学び体験。中心地の「下呂エリア」では飛騨地区に古くから伝わる伝統的な正月飾り「花餅」の花餅アートづくり体験が用意されている。

グルメ・食べ歩き

「萩原エリア」でぜひおすすめしたいのが。創業1680年の老舗酒蔵で楽しむマイどぶろく造り。2021年に全国新酒鑑評会にて岐阜県で唯一の金賞を受賞した天領酒造で、自分だけのオリジナルどぶろくが造れる。「馬瀬エリア」では五平餅作り体験もおすすめだ。

信長のおもてなし、鵜飼鑑賞

信長のおもてなし。そのひとつが「鵜飼」で、信長は手厚く保護し、獲れた鮎を武田信玄に贈ったという逸話も残る。鵜舟は長さ約16mの大型船で、風折烏帽子に紺麻のひとえ、腰蓑を付けた舎人風装束の鵜匠1人、中乗りと艫乗りの船頭2人が乗り込む。「鵜匠」も信長の命名と聞く。
鵜匠は舳先で手縄を付けた10~12羽の鵜を巧みに操り、鵜を引き上げて呑んだ魚を吐かせる。圧巻は「総がらみ」という巻き狩り漁法で、鵜舟六隻が横隊を組み、ホウホウと掛け声をかけ、舷側をたたいて鵜を激励しながら一斉に狩り下る豪快なもの。赤々と水面に揺れるかがり火も幽玄の世界へと誘う。

画像:ぎふ長良川鵜飼

ぎふ長良川鵜飼

長良川温泉

戦国時代、斎藤道三が築いた城と町を手に入れた信長はこの地を岐阜と名付けるとともに「天下布武」を掲げ、天下取りの夢へと邁進した。まず、城の大改造に着手。山麓に巨大庭園を備えた迎賓館を造った。宣教師ルイス・フロイスはその建物を宮殿とも地上の楽園とも記している。さらに信長は道三が築いた長良川の水運を基軸とした城下町を国内有数の商業都市へと発展させた。信長は金華山や長良川、城下町の賑わいが一体となった「最高のおもてなし空間」を造り、武力ではなく文化で公家や商人、有力大名などをもてなしたという。日本遺産にストーリーが紹介されている。長良川温泉の川原町の街路も往時と変わらず現在に継承されている。泉質は単純鉄冷鉱泉。赤褐色の湯の醍醐味も、長良川の悠久の流れも往時と変わらない。

画像:川原町

岐阜和傘がお似合いの町、
長良川温泉のある川原町。

画像:岐阜城

岐阜城

見るべきは、飛弾匠の技

日本遺産「飛弾の技・こころ」に紹介されているのが約1300年の歴史を体感する飛騨の匠の物語。万葉集や源氏物語にも優れた木工技術者として描写された飛弾工は都に派遣され数多くの建造物を残しているが、髙山でも国分寺三重塔や国宝「経蔵」を有する安国寺など中世の寺院に匠たちの精緻な技が残る。年2回開催される髙山祭は「高山祭の屋台行事」としてユネスコ無形文化遺産に登録されているが、その屋台は大工、彫刻、漆、飾り金具、鍛冶など匠の技術を総結集して作られた大傑作。高山祭屋台会館で見ることができる。髙山駅前には、江戸時代から伝わる「一位一刀彫」の手長・足長像も待ち受ける。

画像:飛弾国分寺

飛弾国分寺

飛騨高山温泉

秀吉の命によって飛騨を平定した金森長近が城のある高台に侍屋敷、東に神社や寺院を配置し、宮川東岸に町人屋敷を設けるなど京都を模した町づくりを行ったことで繁栄した髙山。その後、幕府直轄地となり髙山陣屋が置かれた。多くの観光客を集めるのが高山市三町(重要伝統的建造物群保存地区)。「古い町並」や高山陣屋、町屋を利用した土産物屋や雑貨店、カフェ、レストランが建ち並び散策へと誘う。毎日開催される宮川沿いの「宮川朝市」や陣屋前広場の「陣屋前朝市」は観光の定番だ。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉。

画像:高山陣屋

高山陣屋

画像:古い町並

古い町並

「スーパーカミオカンデ」で知的体験

画像:スーパーカミオカンデ

スーパーカミオカンデ

奥飛騨でぜひ訪ねたいのが「カミオカラボ」だ。神岡町は宇宙と素粒子の謎を探求するための研究拠点が集まる場所。東京大学宇宙線研究所が運用する「スーパーカミオカンデ」は「ニュートリノ」の研究で小柴昌俊氏と梶田隆章氏にノーベル物理学賞をもたらした世界最大の地下ニュートリノ観測装置。知的体験が用意されている。

家族連れなら、旧神尾鉄道の廃線レール上を自転車を固定したレールバイクで走る「ガッタンゴー!」はいかがだろう。旧奥飛騨温泉口駅~旧神岡鉱山駅間の「まちなかコース」は片道約2.9㎞、往復約1時間のコース。車両も人数(1~6名)に応じて5種から選べる(開催期間2025年3月20日~11月24日)。

画像:ガッタンゴー

奥飛騨温泉郷

3千m級の飛騨山脈の麓。焼岳を熱源とする奥飛騨温泉郷は、乗鞍岳から流れる高原川沿いに平湯温泉と福地温泉、新平湯温泉、穂高連峰から流れる蒲田川沿いにある新穂高温泉と栃尾温泉の総称。高温で湧出する源泉は温泉郷全体で100以上、総湧出量は毎分3万7千リットルで国内3位を誇る。泉質はアルカリ性の「単純泉」「炭酸水素塩泉」「塩化物泉」「硫黄泉」。JR髙山駅から路線バスで約1時間。車なら中部縦貫道髙山ICから飛騨高山経由でアクセスできる。

画像:飛弾大鍾乳洞 飛弾大鍾乳洞

平湯温泉

乗鞍岳の麓に位置する奥飛騨最古の温泉地。泉質は炭酸水素塩泉・塩化物泉。人気スポットは紅葉や氷瀑のライトアップがすばらしい名瀑「平湯大滝」と日本の鍾乳洞最高地にある「飛弾大鍾乳洞」。ヘリクタイトという鍾乳石は日本ではここでしか見ることができない。洞窟内には高山の酒蔵とコラボした日本酒や焼酎、ワインなどが貯蔵され、3~10年間長期管理したボトルを希望日に希望場所に送り届ける「ボトルキープ」企画も受け付けている。

画像:平湯大滝 平湯大滝

新穂高温泉

温泉郷最奥部に位置し、蒲田川の川底から源泉が湧出している。泉質は硫黄泉・単純泉。温泉街奥には新穂高ロープウェイがあり、標高2200m地点への空中散歩が満喫できる。槍ヶ岳・穂高岳などへ向かうアルピニストたちはこの地を足掛かりにする。井上靖の小説「氷壁」の舞台でもある。「紅葉散策・夜空を楽しむ会」「中尾かまくらまつり」は人気のイベント。

画像:新穂高温泉

新穂高温泉

画像:新穂高ロープウェイ

新穂高ロープウェイ

新平湯温泉

噴煙たなびく焼岳の西山麓に位置する秘湯の趣あふれる温泉地。泉質は単純泉で湯量豊富。平湯温泉に次ぐ規模を誇り、様々な宿が建ち並ぶ。上高地へは平湯温泉からバスに乗り換えて約30分。標高2740mの畳平まで約14㎞の雲上ドライブが楽しめる「乗鞍スカイライン」まで平湯温泉から約50分、飛騨高山へは車で約60分と、飛弾観光の楽しみも広がる。

画像:乗鞍スカイライン

乗鞍スカイライン

画像:タルマの滝

タルマの滝

写真提供:一般財団法人 岐阜県観光連盟

Language