飛騨高山の中心、陣屋や古い町並、朝市などへ徒歩１分圏という絶好の地に位置するおもてなし細やかな宿、本陣平野屋花兆庵。
　さりげなく、しかも近すぎず離れず接客してくれるのは24の部屋数に対して70人を数えるスタッフ。赤ちゃん連れも年配の方も手厚くサポートしてくれる。宿のおもてなしは、「あうんの、おもてなし」。「あ」到着から、「うん」出立まで百のおもてなしが用意されている。
　客室は女性の美意識と選択肢に応えるスイート客室が中心。２０２３年には６室がリニューアルオープンしている。いずれも８畳和室に飛騨の家具を配したリビング、ツインベッドの寝室、24時間楽しめる檜風呂を備えた60㎡の美空間で、随所に古都の「粋」が漂う。
　最上階には真下に高山陣屋を眺める90㎡の貴賓室も備えている。
　女性への気遣いは湯の憩いにも。町家の風情あふれる古民家『りらっくす蔵』に蔵の中に温泉を湛えた浴場、休憩所、和室エステ、パウダーコーナーを備え、心休まるリラクゼーションタイムを演出している。男女それぞれの湯殿は、『石橋の湯』と別館最上階の『りらっくす満天』。男性には飛騨山脈や街の夜景を独り占めできる露天風呂も用意されている。

　夕食は調理長が料理法、給仕法、素材選びにまでこだわり、ひと手間もふた手間もかけて創作した美味揃え。「基本会席」は、上質な飛騨牛や川の幸、富山湾直送の朝獲れ鮮魚など自然の滋味を美味に変えてもてなす月替わり会席だ。一番人気は、飛騨の極上の美味を少しずつ楽しむ「美味求真会席」で、料理長と女将が旬産旬消にこだわった珠玉の味覚を堪能できる。上質な飛騨牛を多彩な調理法で楽しむ「飛騨牛づくし会席」も変わらぬ人気を呼ぶ。料理が一番美味しいタイミングで運ばれてくるのも嬉しい。
　朝食は和食または洋食で。和食は席に着いてから作る出汁巻きや朴葉みそ、鮮度にこだわった岩魚の一夜干しなど。洋食は飛騨産の１００＆リンゴジュースや野菜のホットマリネ、生クリーム入りのパンやみそパンなど。飛騨の美味を個室食事処で満喫できる。