人気温泉旅館ホテル250選に5回以上入選の宿 特集記事

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画像:トロッコ列車

トロッコ列車

セレネ美術館探訪

黒部市芸術創造センターにある「セレネ美術館」。黒部峡谷の大自然を絵画芸術を通して未来に伝えるという理念に賛同した7名の日本画家、平山郁夫・塩出英雄・福井爽人・田渕俊夫・竹内浩一・手塚雄二・宮廻正明と一体となって、黒部峡谷を取材しながら取り組んだ作品が常設展示されている。
例えば、手塚雄二画伯の「幻の瀧」は切り立った断崖や激流に遮られ、行くことさえ困難を極める「剣大滝」の取材に命がけで取り組んだ画伯の大作。平山郁夫画伯はその幻の滝をヘリコプターのわずかな滞空時間の中でスケッチをしている。作品はスケッチや下絵と合わせ61点を所蔵。館内にはカフェやショップなども用意されている。

宇奈月温泉

黒部川の電源開発から始まった宇奈月温泉の歴史。現在の温泉は大正12年から黒部川上流の黒薙温泉から引く無色透明の温泉で、透明度は日本一。肌に優しいアルカリ性単純泉だ。人気の「黒部峡谷トロッコ電車」で下車できるのが宇奈月駅、黒薙駅、鐘釣駅、欅平駅で、片道約20㎞を80分ほどかけて走る。見どころは右側に集中しているため「進行方向に対して右側」に座るのがいい。随一の見どころは黒部川本流に架かる高さ34mの奥鐘橋。宇奈月駅では弁当や黒部の名水を伝統技術で醸造した手作りビールも買えるから観光時にどうぞ。

画像:奥鐘橋

奥鐘橋

出会えるかどうか…蜃気楼

魚津港周辺は日本屈指の蜃気楼の展望地。魚津港周辺と黒部方面への「蜃気楼ロード」沿いがスポットだ。3月下旬から6月上旬にかけて2~3日晴天が続き、気温が高く、穏やかな北北東の風が吹く日に発生しやすいとされ、短いもので数分、長ければ数時間にもわたって幻想的な姿を現す。
蜃気楼を見た場合、魚津埋林博物館に自己申告すれば魚津市観光協会発行の証明書「天下之奇観魚津の蜃気楼」が発行される。運悪く見れなかった人には「しんきろうみられんだちゃ証明書」が発行される。どちらもいい記念になる。

金太郎温泉

魚津駅から車で約10分。昭和39年開湯の比較的新しい温泉。一軒宿の金太郎温泉光風閣の創業者が、地下約1000mまでボーリングして掘り当てた。泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(硫化水素型)で源泉温度は富山県最高の75度を誇る。湯のすばらしさから「金太郎さんのように全身に力が溢れ、元気一杯に、健康になるように」と名付けられた。支配人おすすめの観光スポットは、土産探しに最適な「ハマオカ海の幸」、ます寿司の「魚づ鱒寿司店」、羅臼昆布100%のとろろこんぶが買える「四十物(あいもの)昆布」、和菓子の「大崎丸善」など。詳しくは支配人に!

昔話さながらの世界遺産集落へ

まるで御伽話の世界のような「五箇山合掌造り集落」。40の集落の総称で、世界文化遺産に登録されているのは「相倉(あいのくら)」と「菅沼」の2集落。合掌造りの建物が立ち並び、田んぼや石垣、雪崩から守るための雪持林など日本の原風景が守られている。ぜひ立ち寄りたいのが、集落にある山菜や郷土料理、名物「堅豆腐」など山のご馳走が味わえる「茶店まつや」、相倉集落から菅沼集落に向かう途中にある五箇山豆腐の揚げ出しが美味しい蕎麦「捨遍舎」。お土産には千年の耐久性がある「五箇山和紙」はいかがだろう。

画像:世界遺産 五箇山 相倉集落

世界遺産 五箇山 相倉集落

画像:茶店まつや

茶店まつや

大牧温泉

開湯は1183年。平家の温泉発見伝説も残る。昭和5年の小牧ダム建設で沈んだが、多くの村人が豊富に湧き出る源泉を湖底から採り込んで温泉宿を存続させた。しかし、交通手段は船以外に整備されず今日に至っている。そのおかげで「船で行く秘境」として注目され、世界中から観光客を集めている。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫化塩泉。2024年の温泉総選挙で「秘湯名湯部門第2位」を受賞している。何もしない贅沢と、山と庄川の大自然に包まれた野趣あふれる露天風呂が人気を呼ぶ。

画像:庄川遊覧船

庄川遊覧船

氷見温泉

平成元年に湧出した温泉は、火山の爆発時に噴出した堆積物によって閉じ込められた約1500年前の化石海水。富山県内の約150カ所の温泉のうち、約7割の温泉が一帯から湧き出ている。泉質は塩化物泉。恵まれた漁場を利用する越中式定置網発祥の地。新鮮な魚介が堪能できることが大きな魅力だ。「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟する富山湾越しに望む立山連峰、日本の棚田100選の長坂の棚田など、写真映えする多くの絶景スポットも数多い。

画像:氷見ぶり

氷見ぶり

写真提供:公益財団法人 とやま観光推進機構

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