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箱根旧街道から三島スカイウォークへ

画像:三島スカイウォーク

三島スカイウォーク

「天下の険」と唄われた箱根峠を東西に越える東海道箱根八里。小田原宿から箱根宿までの4里と箱根宿から三島宿までの4里を合わせた道だ。江戸時代の大幹線だった箱根八里には当時の日本で随一の壮大な石畳が敷かれ、街道には宿場町や茶屋、関所、杉並木、一里塚となど往時を偲ぶスポットが残る。交通量が多く、全区間を歩くのは時間がかかるから、バスやタクシーを上手に利用するのが得策だ。
箱根峠を越えたらぜひ「三島スカイウォーク」へ。日本最長約400mの大吊り橋から富士山の絶景を眺めることができる。

画像:芦ノ湖東岸 石畳の道

芦ノ湖東岸 石畳の道

画像:小田原城

小田原城

画像:箱根関所

箱根関所

画像:箱根神社

箱根神社

画像:箱根寄木細工

箱根寄木細工

画像:箱根杉並木

箱根杉並木

箱根温泉

箱根温泉は様々な泉質を持つ20の温泉地の総称。
立地やロケーションなどとともに選んで泊まれるのが魅力。

箱根宮ノ下温泉

箱根最古、室町時代に開湯された温泉地。内湯と滝湯による湯治場として栄えた。江戸時代には大名の奥方や豪商などが訪れ、明治時代には外国人の保養地として栄えた。建築や設備、温泉の質と量、接客サービスなどで箱根の温泉文化をリードしてきた温泉地だ。

画像:箱根宮ノ下温泉・富士屋ホテル 箱根宮ノ下温泉・富士屋ホテル

箱根湯本温泉

箱根山の水を集める早川と須雲川の合流点に位置する温泉地で奈良時代の発見と伝わる。武将北条早雲も湯治場として利用していたことから「早雲足洗いの湯」とも呼ばれていた。江戸時代は箱根宿と小田原宿に温泉がなかったため、温泉が湧く湯本宿として賑わった。

画像:箱根湯本商店街 箱根湯本商店街

箱根小涌谷温泉

箱根山の中腹、標高600mに位置する温泉地。古くは「小地獄」と呼ばれていたが、明治6年、明治天皇の行幸を契機に「小涌谷」と地名が変更された。ツツジや山桜など花の名所としても知られている。

画像:小涌谷 小涌谷

箱根強羅温泉

雲山の東斜面、標高600mに広がる温泉地。明治の政財界人や文人の別荘地として栄えた。当初は早雲山温泉などからの引き湯だったが、昭和27年初めて温泉掘削に成功し、今日では箱根で第2の規模を誇る温泉街に成長した。

画像:箱根強羅温泉 箱根強羅温泉

箱根温泉の泉質と温泉地
塩化物泉

さっぱりとした入浴感で保温性が高く、湯冷めしにくい湯

ナトリウム塩化物泉 湯本・大平台・堂ケ島・宮ノ下・底倉・小涌
谷・二ノ平・強羅・木賀・大涌谷・早雲山
ナトリウム・カルシウム塩化物泉 湯本・二ノ平・強羅・木賀
ナトリウム塩化物硫酸塩泉 湯本・大平台・堂ケ島・二ノ平
ナトリウム・カルシウム塩化物硫酸塩泉 宮城野・強羅
ナトリウム塩化物硫酸塩炭酸水素塩泉 小涌谷
ナトリウム塩化物炭酸水素塩泉 二ノ平
ナトリウム・カルシウム塩化物炭酸水素塩泉 木賀
硫酸塩泉

傷の湯。殺菌効果や鎮静効果、抗炎症作用、血行促進がある

ナトリウム・硫酸塩泉 二ノ平・強羅・姥子・芦之湯
カルシウム・硫酸塩泉 強羅・仙石原・姥子・蛸川・芦之湯・大涌谷
含硫黄−
カルシウム−硫黄泉
芦之湯
含硫黄−
アルミニウム・硫酸塩泉
湯ノ花沢
含硫黄−
アルミニウム・鉄(II)硫酸塩泉
湯ノ花沢
硫黄泉

殺菌効果が高く、高血圧や動脈硬化などに効果がある

単純硫黄泉(硫化水素型) 芦之湯・仙石原・芦ノ湖
炭酸水素塩泉

石鹸のような働きがあり、美人の湯と呼ばれている

ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・硫酸
塩・炭酸水素塩泉
湖尻
単純温泉

傷の湯。殺菌効果や鎮静効果、抗炎症作用、血行促進がある

単純温泉 湯本・塔之沢・堂ケ島・宮ノ下・底倉・小涌
谷・二ノ平・強羅・木賀・仙石原・姥子・芦ノ
湖・芦之湯・蛸川
アルカリ性単純温泉 湯本・塔之沢・大平台・宮城野・宮ノ下・小
涌谷・二ノ平・強羅・木賀

※箱根温泉は一般的には「箱根17湯」と紹介されていますが、観光経済新聞社では「箱根20湯」として紹介しています。

「アネスト岩田スカイラウンジ」で絶景休憩

標高1015mの大観山。展望台のアネスト岩田スカイラウンジからは、芦ノ湖と富士山、駒ヶ岳などの中央火口丘、金時山などの外輪山、そして遠くには南アルプス、三浦半島、房総半島、大島までも眺望でき、まさに360度の絶景を楽しむことができる。朝焼けや夕焼けの頃には息を呑む光景も展開する。蕎麦・うどん屋、ラーメン屋、カフェ、ティーラウンジなども併設しているので、ドライブ休憩にも最適だ。

画像:大観山

大観山

画像:アネスト岩田スカイラウンジ

アネスト岩田スカイラウンジ

湯河原温泉

万葉集にも詠まれ、江戸時代後期の全国温泉効能番付では東の小結に位置づけられた湯河原温泉。明治20年に東海道本線が国府津まで伸びてからは利用客が増えて人気温泉地となった。泉質は古くから「傷の湯」として親しまれてきた塩化物泉-ナトリウム-カルシウム-塩化物硫酸塩泉。温泉街中央を流れる桂川沿いの竹林の小径を歩けば、茶処や火の見櫓が懐かしく、竹林中央にある大きな竹の円形ベンチに座れば竹林を通る風を感じることができる。その風情を多くの文人墨客や歌人・俳人が作品に残している。

画像:湯河原温泉

湯河原温泉

写真提供:財団法人 神奈川県観光協会(かながわフォトライブラリー)

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