雄大な箱根連山の懐に抱かれた、アジアンイメージと和が融合した空間。
天上から見渡す絶景や森に包まれる癒しを、 真心を込めた日本のおもてなしとともに。
INDEX
室町時代に熊野神社のお宮の下から湧出する源泉が発見され、江戸時代には湯治場として栄えた箱根宮ノ下温泉。江戸時代後期~明治時代に横浜が開港された後は外国人の保養地として栄え、世界中の著名人が訪れた。
標高420m。渓谷に抱かれるように佇み、眼下に早川、目前に四季が織りなす雄大な箱根連山を眺める箱根吟遊。5階にあるエントランスに入るといきなり目に山景色が飛び込んでくる。吹き抜けから下を眺めると、建物が山に沿って建てられていることもわかる。
アジアンイメージと和が融合した空間も見事で、今までの箱根になかった新しいテイストを感じ取れる。例えば、ロビーや廊下など至るところに配置されている装飾はバリで直接買い付けてきたもの。空間には随所に和紙や銅版を使った照明が施され、フロアや天井もどことなくバリを思わせる。エントランスホールの天井素材にはココナッツの線維を編み込んだものが使われているそうだ。孔雀の羽のような美しいデザインのピーコックチェアは箱根の山々を眺める特等席。アーティストや工房へ直接オーダーメイドしたもので、ビスやネジを使わず組み込みだけで作られている。宿では季節ごとに空間のレイアウトや装いを変えてお客様を迎えているという。趣向を凝らした銅版アートの館名サインや銅版のルームキーなどには宿のアイデンティティを感じることができる。
バリのインフィニティプールさながらの絶景露天風呂
根吟遊の温泉は身体を芯から温め、保温効果にも優れた弱アルカリ性のナトリウム-塩化物泉。その湯心地と絶景を満喫できるのがバリのインフィニティプールをイメージした露天風呂、大浴場「月代」の露天風呂だ。湯面越しに眺める箱根の山々と一体化するような感覚を楽しみながら、大自然からパワーをもらえるような気分にも浸ることができる。
交代制で楽しめるのが、まるでバリのウブドを思わせるような大浴場「月音」。バリの装飾、石の壁や床、木の味わい…、それらが相まって異郷の湯を思わせる。月代、月音どちらにも石風呂とサウナを備えている。
バリの落ち着ける古民家をイメージした和室タイプと洋室タイプのゲストルーム
チェックインを済ませて箱根の山々を見渡す回廊へからゲストルームへ。館内廊下は畳敷きで、素足でも白足袋でも過ごせる。ゲストルームは4階から1階に全20室。箱根吟遊ではすべてのお客様が本当に満足していただくには、迎えられる限界が20室と考えたという。
「落ち着ける古民家」を意識したというゲストルームもアジアンテイストを盛り込んだ和風で、自然の素材が醸し出す温もりと穏やかで神秘的な光と影、和の寛ぎとモダンな快適性が溶け合う、有機的でエキゾチックなラグジュアリー空間となっている。バリで調達したテーブルや籐編みの吊椅子なども和のやすらぎや自然と融けあっている。例えば和紙も伝統の手漉き和紙を採用。木部には柿渋を塗ったことで、美しい飴色が古民家テイストを醸し出している。
ゲストルームはいずれも、早川の渓谷側に面したオープンテラスに温泉の露天風呂とゆったりくつろげるソファを設置したリビングを設けた空間で、箱根の山々を眺めて過ごせる趣向だ。4階にあるのが「風」をテーマとする1室のみの「渓風」。家族やグループなど4人で泊まれる100㎡の和の大空間で、オープンテラスには温泉露天風呂と内風呂、室内には10畳の和室を備えている。3階には「星」をテーマとする3タイプ。和室タイプの「星夜」と洋室タイプの「銀河」、天井にいるような景色を眺めるメゾネットタイプの「星宿」から選ぶことができる。渓谷を渡ってくる風に癒されながらただ山を眺めて過ごす時間の何と贅沢なことか。
2階には「空」がテーマのリーズナブルなゲストルーム、和室タイプの「紫雲」と洋室タイプの「夕霧」。テラス部分に温泉露天風呂と内側にシャワーブースを備えている。森の木々が間近に枝を伸ばす空間。新緑や紅葉、山桜のシーズンにおすすめしたい。
1階のゲストルームの空間演出がすばらしい。部屋から段差がなく続くのは露天風呂付きのプライベートガーデン。箱根に自生する木々が以前からそこにあったように、境界を極限まで排除して自然との一体感を演出している。ワイドに設計されたオープンテラスの温泉露天風呂にはジャグジー機能を付加。箱根の森や心地良いバブルに包まれる森林浴感覚の温泉入浴が満喫できる。客室は和室タイプの「名月」と洋室タイプの「風光」で、特に「風光」は記念日や慶祝にも人気を呼んでいる。
洋室タイプ全室にはクイーンズサイズのダブルベッド、和室タイプ全室には掘り炬燵式のダイニングを備えている。和室のダイニングが掘り炬燵式になっているのは、食事中でも景色が見えるようにとの細やかな配慮。居住性が高次元で設計されている。
4階1室のみの和室タイプのゲストルーム「渓風」。定員は100㎡の空間にエントランス、和室(10帖)、掘り炬燵風ダイニング(10帖)、ミニキッチン、内風呂+テラス(客室露天風呂+リビング)を備える。定員は1〜4名。
お客様の心地良さや利用目的にまで配慮した RYOKANのおもてなし
箱根吟遊のホスピタリティは「RYOKANのおもてなし」。夕食と朝食ともに「部屋出し」だが、朝はまだ就寝中のお客様が多いことから、食事の準備は居室を通らずに客室内の廊下から直接テーブルのある居間スペースに入れるように設計されている。お客様の気持ちになることで初めて「心地よさ」を感じてもらえるのだというプライバシーへの配慮である。
夕食は、季節ごとに吟味した素材を使った月替わりの懐石料理。最高の食材と四季が織りなす味覚の数々を心ゆくまで堪能できる。嬉しいのは夕食後、夜10時までのサービス。日本酒、焼酎、ウイスキー、ワイン、シャンパンなどの飲物とおつまみを盛り込んだ軽食がリクエストできる(有料)。朝食は和食または洋食をお好みで。周囲に気兼ねすることなくゆったりと楽しめる。
さらに箱根吟遊では記念日や家族旅行、プロポーズなど、お客様それぞれの利用目的に応えて、例えば誕生日には部屋にケーキを運ぶ、あるいはプロポーズの際には100本のキャンドルを立てるなど「お客様ごとに変えるサービス」を心がけている。何度泊まっても飽きない工夫…、それもRYOKANのおもてなし。なかなか予約が取れないという理由がよくわかる。
神秘の杜に佇む悦楽の直営スパやリゾートチックなバー、ラウンジ
箱根吟遊のオリジナリティを感じさせてくれるのが森の回廊を抜けた離れ、神秘の杜に佇む悦楽の直営スパ「Ginyu Spa」。壁や天井には焼き木を使い、あたかも自然の中にいるように演出された空間が待ち受けている。照明に青く浮かび上がる水の色やバリ風の花々にも心を奪われる。用意されているのはボディマッサージやリフレクソロジー、フェイシャルなどの本格的なトリートメント。多彩なメニューから選んで施術を受けることができる。エステルームにはペアルームもあり、2人で同時に受けることができる。使用されるプロダクトやアメニティ、リネン、器などお客様が手にするものすべてがオーダーメイド。素材や製造過程に至るまで信頼できるもの、実際に使ってみて良いと思えるものを、素材や組み合わせまで一つ一つ吟味し、生産者や工房へ直接発注している。「Ginyu Spa」で施術を受けた人だけが利用できるのが、専用の「源泉掛け流し100%スパ貸切露天風呂」。宿泊者1組限定で料金10%OFFの「モーニングSpa」も用意されている。
心の赴くままのひとときを演出してくれる施設にも特徴ある空間が揃う。最上階にあるのが眼下に広がる景色と香り高いコーヒーが楽しめるラウンジ「吟遊詩人」。展望バーカウンター「忘憂」ではかつて庭園にあった松の木から作った一枚板のカウンターに憩いながら景色やナイトタイムが楽しめる。
1階にあるのが水上コテージのようなバーラウンジ「明星」。バリのコテージさながらの空間にリゾートムードが漂う。夜には幻想的にライトアップされた木々を眺めながら大人の時間をぜひ。凄腕バーテンダーのオリジナルカクテルにきっと杯も進む。
詳細情報
建物 | 鉄筋5階建 |
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客室 | (全20室)/露天風呂付和室17・露天風呂付洋室3 |
食事 | 夕食:懐石料理・朝食:和食または洋食 |
館内施設 | 浴場:大浴場・露天風呂・サウナ、宴会場(1室・41.5畳)、ラウンジ、ガーデンラウンジ、バー、売店、スパ |
料金 | 42,400円〜(税込・入湯税別) |
チェックイン・チェックアウト | チェックイン14:00・チェックアウト11:00 |
Wi-Fi | 全館 |
禁煙・喫煙 | 喫煙室有り(テラスのみ喫煙可)※指定喫煙所有り |
温泉泉質 | ナトリウム-塩化物泉 |
施設情報 / 交通アクセス
所在地 | 〒250-0404 神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下100-1 |
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鉄道 | 箱根登山鉄道線宮ノ下駅下車、徒歩3分 |
自動車 | 小田原厚木道路箱根口ICから国道1号線経由約50分、または東名高速道御殿場IC~乙女峠~国道138号線経由約30分 |
駐車場 | 乗用車15台(EVカー充電器:有り) |
TEL | 0460-82-3355 |
FAX | 0460-82-3614 |
URL | https://www.hakoneginyu.co.jp |