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現代の旅の選択肢の一つが「お籠もり」できる温泉風呂付のリゾート空間があるかどうか。ホームページを見ながら室内でどんな過ごし方ができるのかイメージしている方もいることだろう。
開業60周年の野口観光グループ運営するのが北海道の「望楼NOGUCHI登別」だ。全室が贅を尽くした展望露天風呂付スイート。洗練されたデザインと窓から望む登別の自然が見事に調和し、まさに「人がくつろぐこと」を最優先に設計されている。エグゼクティブスイートとラグジュアリースイート(ツイン/和洋室)はいずれも100㎡のワイド空間。登別の源泉を部屋に居ながらにして満喫できる。
群馬県谷川温泉「別邸仙寿庵」。谷川岳と向かい合う2万5,000坪の敷地に源泉掛け流し風呂付客室がわずか18室。だから周りの目が気にならない。日々の疲れが溜まっていても、ストレスまみれで訪れても、ピュアな自然とリゾート仕様の空間が癒してくれる。一室として同じ間取りがないことも強調したい。
高級別荘地としての面影が残る箱根強羅にあって、どこのリゾート地とも違うハイエンドな雰囲気が漂うのが「強羅花扇円かの杜」。客室は飛騨の職人が手掛けた天然木にあふれる空間で、趣違いの全20室に源泉掛け流しの檜露天風呂が用意されている。客室選びが楽しい。ちょっと贅沢な特別室やスタイリッシュな準特別室、オーソドックスな和室、和モダンのベッドタイプ、テラス付ベッドタイプなどが揃い、さらに箱根外輪山や箱根大文字焼、星空など客室眺望からも選べる。客室装備にも気を配った居心地重視の空間だ。だからいつ訪れても好みの部屋で「ひと部屋完結」の滞在を楽しむことができる。
話題の温泉リゾート「箱根小涌園天悠」は全室温泉露天風呂付。箱根のすばらしい自然や温泉を満喫しながら大らか気分で過ごしてもらおうと、天悠は箱根外輪山側と渓谷側の標準客室、箱根の地名になぞらえた6つのコンセプトの特別室「箱根遊山」をプレゼンテーションしている。館内ではインフィニティ温泉や箱根の山々を見渡すテラス、足湯をはじめとする施設が滞在型リゾートとしての楽しみをさらに増幅している。チェックインしても部屋でのんびり過ごす時間があるかどうか、ちょっと心配だ。