人気温泉旅館ホテル250選に5回以上入選の宿 特集記事

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「湯めぐり」をプレゼンテーション

ホテル華の湯 展望ひのき大浴場

 5つ星の宿で「湯めぐり」を大満喫できる宿。数でいえばトップは福島県磐梯熱海温泉「ホテル華の湯」の30の湯めぐり。毎分427リットル、1日あたり約615トンもの湯量の温泉で満たされた30もの浴槽が用意されている。多彩な風呂をめぐりながらその土地ならではの景観を楽しめる宿も多い。例えば新潟県越後湯沢温泉「ホテル双葉」は3つの大浴場に24の風呂を備えた湯宿。特に「空の湯」からは谷川岳までも遠望。伸びやかな大パノラマにも魅せられる。聖徳太子の伝説息づく福島県土湯温泉の「水織音の宿 ホテル山水荘」では、荒川から流れ落ちる二段滝の轟音に包まれる「太子の湯」を筆頭に、2フロアにも及ぶ多彩な風呂などが温泉三昧の一日を提案している。三重県鳥羽温泉郷の「戸田家」では鳥羽湾を眺めながら湯めぐりが楽しめる「戸田温泉村」が絶好だ。

ホテル双葉 空の湯ままらく

ホテル山水荘 展望大浴場

戸田家無料貸切風呂 しゃこ貝風呂

 石川県山代温泉きっての宿「ゆのくに天祥」で人気を博しているのが新旧2つの源泉を贅沢に楽しむ「一泊三湯十八ゆめぐり」。加賀山代の伝統や文化も薫る3つの湯殿に多彩すぎるほどの浴槽を備えた施設の充実ぶりは山代温泉最大級の湯のおもてなしとなっている。岩手県新鉛温泉の「結びの宿 愛隣館」の「山の湯・川の湯・森の湯」に用意されているのが、立ち湯、岩露天、腰掛け湯、シルクバス、サウナなど体調管理や美容効果までも願った17の湯船だ。自然豊かな敷地もフィトンチッドいっぱいの湯船になる。

ゆのくに天祥 滝見の湯屋(露天桶風呂)

愛隣館 川の湯 内湯

愛隣館山の湯 立湯露天風呂 満天の湯・星

湯めぐりは体調に合わせて、無理をせず

四季彩一力 ぬる湯

四季彩一力提灯

 温泉入浴にはコツがあるので、体調に合わせて湯船を選びたい。「立ち湯」は全身に水圧が均等にかかるため血流アップが見込める。「寝湯」は血液やリンパの流れが良くなり、動脈硬化、高血圧、精神疲労、不眠症に効果があるとされる。「打たせ湯」は、肩こりや腰痛でお困りの人向き。シルキーバスは超微粒のマイクロバブルのマッサージ効果で血行を促進、洗浄効果で毛穴の皮脂をおとしてくれる。肌の保湿・保温アップが見込め、さらにマイナスイオンの発生でリラックス効果も期待できる。

 また、湯温が総じて高めの温泉地では、熱め、ほどほど、ぬるめ、というように湯温違いの湯船を備えた宿も増えている。熱めの湯に入って数分間全身を蒸した後、低温浴で火照った身体を冷ますことで新陳代謝が高まり、発汗や老廃物の排出を促進し、肥満解消や神経痛、ストレスの解消にもつながる。福島県磐梯熱海温泉の「四季彩一力」に用意されているのが、庭園露天風呂や大浴場とともに楽しめる源泉掛け流しの「ぬる湯」。湯温は27度~32度前後。宿のホームページでは入浴法も教えてくれる。