なみなみと満たされた乳白色の温泉、立ちこめる硫黄の香…。硫黄泉１００％掛け流しの醍醐味だ。これぞ温泉である。
　蔵王国際ホテルの代名詞といえば『八右衛門の湯』。１分間に一石半というとてつもない湯量の美肌の湯が極上の湯浴みを叶えてくれる。湯屋は丸太の梁が剥き出しの構造で、間接照明と相まって湯治場さながらの味わい。木の温もりを感じつつ、掛け流し硫黄泉の心地良さを存分に堪能できる。
　内湯は全面ガラス張り。露天風呂では温度違いの２つの湯船も楽しめる。雪の頃の情趣もひときわだ。檜・御影石・バリアフリーの３種の貸切風呂では硫黄泉１００％の掛け流しを独り占めできる。
　３タイプのモダンな和風客室を加えるなど施設全般の刷新が続く館内。２０２３年には、75㎡の空間を贅沢に使い、ダイニングテーブルやデイベッドを設置した最高グレード客室「ラグジュアリースイート」と、畳リビングにデイベッドを備えた57㎡の「デラックススイート」が誕生した。両室とも深い眠りを誘うシモンズ社製ダブルベッドを採用。名泉に癒された身体をやさしくいたわってくれる。
　食空間にも半個室スタイルのモダンな食事処『紅の花』が誕生。２０２４年８月にはラウンジとレストラン「ダイニングルーム山の詩」がリニューアルオープンしている。

　夕食で堪能するのは、ジューシーさとコクで人気の山形牛がメインの会席料理。山形の四季の味覚もふんだんな「蔵王山懐膳」は、食前酒とともに味わう先付をはじめ海鮮カルパッチョ、温物、汁物などどれも旨味・滋味たっぷり。山形牛はお好みで陶板焼き、しゃぶしゃぶ、すき焼きから選べる贅沢さだ。
　山形が誇るブランド米「つや姫」の美味しさも味わっていただきたい。名の由来通り艶があり、粒が揃っており、甘味や旨味が高い評価を得ている米だ。
　朝食バイキングでは山菜や漬物、名物の玉こんにゃくなど郷土の味覚をはじめ、寝起きに優しいお粥や焼きたてパンなど多彩な健康メニューから好きなものを好きなだけ。山形牛を煮込んだ名物ビーフカレーは代謝が活発になり元気になれる。