なみなみと満たされた乳白色の温泉、立ちこめる硫黄の香…。硫黄泉100％掛け流しの醍醐味だ。これぞ温泉である。蔵王国際ホテルといえば『八右衛門の湯』。1分間に一石半というとてつもない湯量の美肌の湯が極上の湯浴みを叶えてくれる。

近年のリニューアルで3タイプの和風でモダンな客室を加えているが、2023年12月にはさらに「ラグジュアリースイート」と「デラックススイート」が誕生。ラグジュアリースイートは75㎡の空間を贅沢に使い、ダイニングテーブルやデイベッドを設置したホテル最高グレードの客室だ。デラックススイートは57㎡。ゆとりある畳リビングにデイベッドを備えた和の雰囲気が心地良い。両室とも寝室には深い眠りを誘うシモンズ社製のダブルベッドが用意され、名泉に癒された身体をいたわってくれる。

夕食で堪能するのは、ジューシーさとコクで人気の山形牛がメインの会席料理。山形の季節の味覚もふんだんな「蔵王山懐膳」は、食前酒とともに味わう先付をはじめ海鮮カルパッチョ、温物、汁物などどれも故郷の滋味たっぷり。山形牛はお好みで陶板焼き、しゃぶしゃぶ、すき焼きから選べる贅沢さだ。ホテルのおすすめは山形が誇るブランド米の「つや姫」。名前の由来通りつやがあり、甘味や旨味が高い評価を得ているお米。その美味しさをぜひとも味わってほしい。朝食バイキングでは山菜や漬物、名物の玉こんにゃくなど郷土の味覚をはじめ、寝起きに優しいお粥や焼きたてパンなど多彩なメニューから好きなものを好きなだけ。山形牛を使用した名物ビーフカレーにも思わず手が伸びる。