こんぴらさんへ続く階段の22段目というありがたい場所に位置する桜の抄。桜模様の館内はさながら花舞台のように滞在を演出している。
琴平といえば、旧金毘羅大芝居（金丸座）で桜の頃に開催される四国こんぴら歌舞伎大芝居が人気を呼ぶ。その演目のひとつ「義経千本桜」にインスパイアされて誕生した新客室棟が『別邸 初音』で、ひときわ晴れやかな滞在を叶えている。

2020年4月にオープンしたプレミアム和洋室｢別邸 初音」露天風呂付客室。

宿自慢の展望レストラン『ゐきり』で楽しむ夕食は「現代の名工」であり、2024年春に「黄綬褒章」を受章した山口和孝料理長が創作する会席料理。メイン料理の鉄板焼は牛肉または鯛のどちらかを選んでオープンキッチンからの焼きたてアツアツを堪能する。まさに大向こうを唸らせる逸品揃いである。躍動する料理人たちや炎の饗宴も役者や演目さながらだ。「初音の鼓」をイメージした前菜や客前ステーキなどの特別メニューも山口料理長渾身の逸品である。

「現代の名工」認定された料理長山口和孝は2024年春に「黄綬褒章」も受章している。