特集
風呂じまんの宿 東北編3
旅館やホテルの三大要素と言えば、施設・料理・サービス。それに加えて日本の宿の魅力を何倍にも引き上げるのが、「温泉」「浴場」です。
これからの季節、名湯に浸かれば心もカラダもリラックスでき、一年の疲れもキレイさっぱり洗い流せることでしょう。第3回は「風呂じまんの宿 東北編3」山形県の宿を紹介します。
創業370年の歴史守る「たちばなや」の野趣あふれる露天風呂
創業370年、地域の温泉文化守り続ける老舗の宿
山形県あつみ温泉のたちばなやは創業370年の歴史ある温泉宿。代々「佐次右衛門」の名跡を受け継ぎ、地域の温泉文化を守り続けてきました。
館内には大浴場、露天風呂、貸し切り展望露天風呂がそれぞれ二つずつ。
東館1階の大浴場「湯の里」は男性用、女性用ともに天井が高く、開放的な造り。浴槽には絶えず新鮮な湯が注がれ、湯あみを楽しむ人々の体を包み込みます。
露天風呂は男性用が石造り、女性用がひのき造り。いずれも野趣にあふれ、里山の心地良い風に心が癒やされます。
貸し切り展望露天風呂は6階にある山側の「月の湯」と川側の「星の湯」。湯船に飲み物を浮かべ、満天の星を眺めながら過ごすプライベートな時間は格別です。
温泉について
・泉質:ナトリウム・カルシウム・塩化物硫酸塩温泉
・特徴:天井が高く開放的、木々の緑が映え、内湯にいながら露天のような感覚を味わうことができます
・効能:切り傷、火傷、等皮膚病系、婦人病、動脈硬化、神経痛、筋肉痛、関節痛、うちみ、くじき、冷え性
日本庭園望むラウンジ「四季」でくつろぎのひと時
宿の中心に配された日本庭園では季節ごとに日本らしい趣を楽しめ、庭園に併設するように設けられたラウンジ「四季」では庭の美しい景色を眺めながらコーヒーや紅茶、アルコール類も楽しめます。池にはニシキゴイが優雅に泳ぎ、運が良ければ遊びに来たカワセミ、カモなどの野鳥を見られます。
料理は、「食の都庄内」と言われる地域の恵まれた食材をふんだんに使用。米沢牛や山形牛、庄内豚、日本海の新鮮な海産物、山形産ブランドの米や野菜など、豊富な食材が彩る四季折々の料理を楽しめます。
たちばなや
【基本情報】
・住所:山形県鶴岡市湯温海丁3
・電話番号:0235-43-2211
・建物:本館:7階建/別館:4階建/新館:6階建/離れ:1棟
・客室:全76室(和室:60室/洋室:3室/半露天風呂付客室:13室)
・浴場:大浴場、露天風呂、貸切風呂、サウナ(ドライ)
・最低宿泊料金:¥15,400(税込)~
・駐車場:100台
【食事】
・夕食:会席料理
・朝食:和食
【サービス・設備】
・日帰り入浴、EV充電(口数:3口/30kW以下/予約可)