特集
魚が主役の富山湾体験
金太郎温泉
「蜃気楼のまち」「魚料理のまち」魚津にあって、小さい規模ながら日本で一番長い歴史を持つ水族館として知られる魚津水族館。「北アルプスの渓流から日本海の深海まで」「富山湾を科学する」を基本テーマに、県下や富山湾の水生生物を中心に展示を行っている。今でこそ全国の水族館で見られるアクリル製トンネルだが、日本で初めて設置したのは魚津水族館である。順路に沿ってめぐるのは富山の河川、田んぼの生物多様性、深海生物、表層生物、富山湾大水槽、ジャングル、タッチプール、アザラシプール、屋外ペンギンコーナー、サンゴ礁コーナーなど。どれも興味がそそられる。イベントも充実しており「ダイバーによる富山湾大水槽お食事タイム・お話タイム」やイシダイの輪くぐりが見られる「おさかなショー」、屋外プールでの「アザラシやペンギンのお食事タイム」などを楽しむことができる。子どもより大人のほうが夢中になる水族館だ。
中でもホタルイカの生態研究では世界トップクラスを誇り、3月中旬~5月末まではホタルイカ展示を見ることもできる。その期間中にお隣の滑川市の「ほたるいかミュージアム」で行われているのが「ほたるいか海上観光」だ。夜明け前に出港し、ホタルイカの神秘的な光や漁の様子など貴重な瞬間を見学できる。定置網にかかったホタルイカの放つ青い光は富山湾でしか見られない感動の体験。船上から眺める立山連峰に昇る朝日も忘れられない思い出となる。
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国内でも珍しい塩化物泉と硫黄泉の混合泉『金太郎温泉』
絶景を美食とともに列車「べるもんた」
氷見温泉
走るアートギャラリーとして大人気の観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」、通称「べるもんた」で、美しく展開する富山の景色と美食を楽しむ列車の旅はいかがだろう。毎週土曜日ならJR城端線。高岡駅~城端駅間を走る約50分ほどの旅。毎週日曜日ならJR氷見線。新高岡駅~氷見駅間を走る1時間あまりの旅。列車内は沿線の伝統工芸品「井波彫刻」や「高岡銅器」をイメージした吊り革の装飾物が特徴的で、一歩足を踏み入れればまるでギャラリーを訪れたかのよう。砺波市の伝統工芸品「庄川挽物木地」の茶碗や「越中三助焼」の湯飲みなども展示されている。額縁風の窓枠は最大幅2・52mで、ゆったりとした座席から雄大な立山連峰や砺波平野の散居村などの車窓景色をダイナミックに楽しめる。一例だが、乗車客限定の車内販売プラン「富山湾の新鮮な海の幸を使ったぷち富山湾丼」「白エビと紅ズワイ蟹のお造り」「プチ富山湾鮨と富山の逸品セット」「沿線4市のおつまみと地酒1杯のほろ酔いセット」「沿線の地酒3種類の飲み比べセット」「おみやげセット」の6種。観光列車では珍しく、鮨職人が乗車して車内で鮨を握ってくれる。
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年間で約80日しか見られない富山湾に浮かぶ立山連峰を眺める宿『うみあかり』
高岡で「能作」
砺波で「井波彫刻」
大牧温泉
庄川峡をめぐる前に富山の職人技にふれる2つの体験。まず、約400年前から続く鋳造の町、高岡へ。江戸時代初期に加賀藩藩主が鋳物師を迎え入れたことから始まった銅器づくりは今や国内シェア90%以上を占める花形産業。また、柔らかい素材「錫」を使ったモノづくりも高岡がメッカ。銀色の輝きを放つ錫は金・銀に次ぐ高価な金属で、酸化しにくく抗菌作用に優れているため、古代エジプト王朝でも珍重されていた。日本には奈良時代に伝来し正倉院にも収められている。錫の器に入れた水は腐らない、酒の風味がまろやかになると評価され、茶器や酒器の材料に用いられている。その錫の本格的な鋳物製作体験ができるのが1919年創業の株式会社能作。社名が商品ブランド名になっている。トライできるのが砂を押し固めて鋳型をつくる「生型鋳造法」による錫100%のぐい呑や小皿づくり。90分コースと30分コースが用意されていて製作した作品はお土産になる。
もうひとつが木彫りの町、南砺市の井波地区。日本一の彫刻技術を誇る「井波彫刻」は、この地の古刹・瑞泉寺の歴史とともに生まれた文化財。日本遺産にも「宮大工の鑿(のみ)一丁から生まれた木彫刻美術館・井波」として認定されている。井波彫刻で用いられるのが荒彫りから仕上げ彫りまで200本以上のノミと彫刻刀を駆使した高度な技術。そのあらましを紹介しているのが世界に誇る木彫ミュージアム「井波彫刻総合会館」。瑞泉寺の伽藍配置をモデルに設計された館内では展示室や展示廊下、紹介映像を閲覧できる特別展示室など技術のすばらしさを実感できる。
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船でしか行けない秘境『大牧温泉観光旅館』
おもかげコース
やまびこコース
宇奈月温泉
足湯やスイーツを楽しみながらもっと温泉街の旅情にふれ、文学やアートにもふれてほしいと願う宇奈月温泉では2つの街歩きプランを提案している。
街そのものが楽しめるのが約1時間の「おもかげコース」で、町のシンボル「温泉噴水」、黒部川の電源開発や歴史・温泉について学べる「うなジオ」、音楽・寄席・マルシェなどのイベントが開催される日帰り温泉「湯めどころ宇奈月」、高さ30mの想影橋や想影展望台、足湯など10カ所をめぐる。
中でも黒部峡谷のオブジェのような想影展望台は、現代のガウディと讃えられたスペインの建築家故エンリック・ミラーレスの設計によるもの。峡谷美、そして夏と冬に打ち上げられる花火の絶景ポイントだ。夜にはライトアップに浮かび上がる。ぜひ体験してほしいのが温泉噴水のある宇奈月温泉駅1階で楽しめる「幻のアルペンチーズケーキ」。賞味期限10分、体温で溶けてしまうような新感覚の口どけ食感が楽しめる。
宇奈月ウォーキングとして楽しめるのがトロッコ列車の旧道を歩く「やまびこコース」。ビュースポットの山彦橋や峡谷の自然美たっぷりのトンネル・やまびこ遊歩道、巨大な宇奈月ダムの展望台、黒部峡谷を題材とした有名作家の作品が並ぶセレネ美術館、駅ホームにある珍しい足湯など9カ所を約90分で散策でき、小さな冒険気分が味わえる。
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黒部峡谷の雄大な自然を真正面に望む美食宿『延楽』
