金太郎温泉の源泉は地下千ｍから湧き上がる全国でも稀な「硫黄泉と食塩泉の混合泉」。化石海水が地熱によって温泉化したもので泉温は富山県で最も高い75度。湯量も豊富なため濾過装置も必要としない。成分濃度が高く、体調を調え、美肌や冷え性などに効果がある。館名どおり「誰もが金太郎さんのように元気になれる湯」だ。
　その天然温泉を贅沢な源泉掛け流し１００％で満喫できるのが、九谷焼陶板の壁画を眺める３００坪の『壁画大浴殿』と、奇岩や銘石を配した「立山連峰大浴殿」、３００坪の「庭園露天風呂」を備えた８００坪の『カルナの館』だ。広さと醍醐味、格別の湯心地は想像を大きく超えている。創業者秘伝の入浴法も楽しめるのでぜひ。
　近年の刷新で革新的な進化を遂げた宿。人気客室はプライベートなラグジュアリー空間『別邸 峰の界』だ。80㎡を超える露天風呂付スイートルームや特別室、５タイプの和モダンルームは内装・設備にも快適思想が貫かれている。
　２０２４年には特別室２室、和室ベッドタイプ19室、デラックス和洋室４室、３人で泊まれると人気を呼んでいるデラックス和洋室スリーベッドタイプ２室がリニューアルオープンしている。

　立山連峰の豊かなミネラルが流れ込む富山湾は天然の生け簀。春はホタルイカや白エビ、冬はブリやズワイガニなど、云わずと知れた名物魚介が食膳の主役になる。話題は、２０２4年に『別邸 峰の界』に誕生した専用食事処『瑞兆』だ。
　約２００畳の豪華な雰囲気の空間には仕切のあるテーブル席や個室が用意され、プライベートな食のひとときを演出している。
　夕食はとびきり新鮮な魚介類や旬の食材を用いて創作した会席料理。専用厨房から出来たて料理が一品一品、頃合いを見はからって運ばれてくる。自分のペースで食事が楽しめる上、スタッフの笑顔や優しい応対にも癒される。
　『瑞兆』によって大きく改善された食のおもてなし。他の充実した料飲施設と共に美食の宿としての陣容が整っている。