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日蓮聖人の不思議と出会う
天津小湊温泉
5年前に降誕800年を迎えた日蓮聖人生誕の地、天津小湊には、誕生時に現れた三つの吉兆「三奇瑞(さんきずい)」が語り継がれている。日蓮は1222年に小湊の漁師の子として生まれたが、その時、庭先から泉が湧き出し、時ならぬ青蓮華が小島「大弁天・小弁天」一帯の入江に咲き、海面には本来は深海性で群れをなさないはずの鯛が無数に集まったという。庭先から湧き出た泉は産湯に使われ、現在は大本山誕生寺の境内に「誕生水」として井戸がある。青蓮華が咲いた浜辺は「蓮華ケ淵」と呼ばれるようになり、鯛の群れが集まった鯛の浦は「妙の浦」とも呼ばれている。この不思議な話を裏付けるかのように蓮華ヶ渕の海岸の砂はとりわけ輝きが美しく、俗に「五色砂」とも呼ばれている。
妙の浦の話には続きがある。海面に現れた鯛の群れはその後浅瀬の妙の浦に居付くようになり、海を熟知する漁師もよほど驚いたのか、不思議な鯛を日蓮聖人の化身として禁漁保護し、何百年経った今も守り続けている。天津小湊の人々にとって「日蓮さん」は宗派を超えた尊い存在だということが理解できる。世界有数の鯛の生息地であり、千葉県で唯一の国指定特別天然記念物である「鯛の浦のタイ」。実際に観たいなら小湊にある「鯛の浦遊覧船」で。鯛が本当に群れて泳ぐ様子をその目で確認できる。
泊まるならココ
・海一望の天空庭園風呂が人気の『満ちてくる心の宿 吉夢』
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北斎に影響名工「波の伊八」
日本が誇る江戸時代末期の浮世絵師葛飾北斎は、西洋の印象派の画家たちに大きな影響を与えているが、千葉県には北斎の作品「富嶽三十六景」の代表作の一つ「神奈川沖浪裏」などの画風に強く影響を与えたとされる彫刻師がいた。「波を彫らせたら天下一」と謳われた名工「波の伊八」だ。波の伊八とは鴨川出身の彫物大工、武志伊八郎信由(たけしいはちろうのぶよし)のこと。左甚五郎の流れを組む島村流の弟子となって腕をみがき、50年あまりに及ぶ創作活動で南関東を中心に50点余りの作品を残している。中でも龍や波の表現は抜群で、多くの関西の彫刻師たちから「関東に行ったら波を彫るな。伊八の腕には到底およばないから」と言わしめたという逸話も残る。ドライブがてらその見事なまでの作品を訪ねる旅はいかがだろう。
鴨川の高蔵山中腹にある大山寺不動尊にあるのが千葉県の有形文化財に指定された2体の竜。うねりを伴った力強い波に、にらみを利かせた竜の欄間を見ることができる。鴨川ではもう一箇所、金乗院・大日如来堂の「龍」や「酒仙の図」。特に「酒仙の図」では仙人たちが宴を楽しみ、踊り出さんばかりの様子が繊細な装飾で巧みに表現されている。
南房総市千倉町では大聖院。中央に「波と龍」、左右に「麒麟」の三面の欄間も伊八の作品だ。また、伊八の最高傑作とされるのが、いすみ市の飯縄寺の本堂の欄間にある「牛若丸と大天狗」の彫刻だ。これを見るためだけでも訪れる価値があるといわれている。
外車オープンカーで房総ドライブ
鴨川温泉
高速バスで東京駅から君津バスターミナルへ。そこから送迎してくれるのが、リゾート気分を盛り上げるヤシの木が目印のレンタカーショップ「南房総ピッコロレンタカー」。
アウディA5コンバーチブルやフォルクスワーゲンザビートル、ニュービートルカブリオレ、フィアット500Cカブリオレ、ミニクーパーSコンバーチブル、メルセデスベンツSクラスなどなど世界の名車をお好みでレンタルできる。車に乗り込んだら房総フラワーラインや房総黒潮ライン(国道128号線)を抜け、鴨川までの爽快な南房総ドライブへ。南房総には12の道の駅もあり、グルメやショッピングを楽しみながらのドライブも絶好だ。鴨川にはヤシ並木が並ぶ南国ムードたっぷりの前原・横渚海岸や、アメリカ西海岸ムード漂う「Kamogawa SEASIDE BASE」、地元サーファーに愛されるオーシャンビューカフェ「MONKEY’S CAFE」など、SNS映えするスポットもあって気分はさらに盛り上がる。
泊まるならココ
2源泉を多彩な浴場や部屋で満喫『鴨川館』
房総名物「太巻き祭り寿司」づくり体験
食べてみたことありますか、千葉県の「太巻き祭り寿司」。すし飯や多種多様な具の配置を逆さ絵で組み上げていく独特な手法で作り出される華やかな寿司の図柄は、花や動物、文字、景色など。包丁で切った時に現れる断面はまさにSNSものだ。
歴史の始まりは内房の君津。江戸の海苔仲買人が市内を流れる小糸川の浅瀬で海苔の養殖に成功したことによる。この上総海苔が江戸で評判を呼び、江戸の寿司文化が房総に伝わり、主に冠婚葬祭の場で海苔巻きが振る舞われるようになった。海苔巻きが広まる中で考案されたのが細巻きを束ねてつくる「太巻き寿司」で、細巻きの本数や使う具材によって断面が多彩に変化。二つ巴や三つ巴、三色巻きなどシンプルな絵柄の「伝承ずし」が編み出された。その後、内房の市原市でも養老川河口で海苔養殖が行われるようになり、海苔に加えて米やかんぴょうなども採れたことから、太巻き寿司は一般家庭にも浸透し発展していく。大正から昭和初期にかけて主婦たちによって様々な絵柄の太巻き寿司が考案され、チューリップや二つの花、サザエ、渦巻きなどのカラフルな絵柄が登場。現在は赤ずきん、えびす様、パンダといった独創的なアイデアの図柄が続々誕生している。
その「太巻き寿司」づくりが体験できるのが鴨川市の食と農の体験工房「花味結」。営業日時は木・金・土・日曜の朝8時半から12時で、体験時間は約60分。料金は1800円。一度覚えたら毎日でも作りたくなるし、パーティの主役にもなる。「花味結」では「手作り豆腐体験」「棚田だんごつくり体験」も楽しめる。
