里山の美しい自然に抱かれた八幡太郎ゆかりの宿、八幡屋。８層吹き抜け空間を擁する本館「東月館・西月館」とともに人気を呼んでいるのが、新たに誕生した別館『帰郷邸』で、大空の下、稲荷山の自然を一望する天望大露天風呂「稲荷山 丘の湯」と「稲荷山 谷の湯」、築山から流れる滝を眺める４種の貸切温泉風呂が開放感あふれる湯の憩いを演出している。
　温泉は宿が掘削した「さくら源泉」から自噴する泉温43度のアルカリ性単純泉で美肌効果も抜群だ。
　また、本館で楽しめるのが「三日入れば効果がある」と云われる「母畑温泉の三日湯」。庭園を眺めるゆったりとした男女大浴場や中国福建省で採掘された巨石をくり抜いた湯船の露天風呂で満喫できる。ラドン温泉サウナや遠赤外線効果が期待できる内モンゴル麦飯石のサウナも用意されている。
　４～８階に位置する客室は、ゆったり気分で過ごせる和室を中心に、特別な人との時間を満喫できる贅沢な特別室や高級感あふれる和モダンの和洋室などが揃う。窓辺に広がるのは二十四節気を感じさせるほどの大パノラマだ。何よりも嬉しいのは創業以来変わらない「お客様第一主義」のおもてなし。心休まる安心の滞在が叶う。

　夕食は阿武隈の山海の食材を厳選し、百余年にわたって大切に受け継がれてきた八幡屋ならではの調理技術を駆使した「旬菜会席料理」を堪能する。素材はすべて料理長自ら目利きし、納得した物しか使用しないほどのこだわりで、各種プラン・コースともに素材の持ち味を最大限に活かした豊富なメニューが用意されている。あだたら高原の伏流水で稚魚から育てた「福うなぎ」は宿自慢の逸品だ。
　別注したいのが、地元の石川町で天然水と森、はちみつで育てられた「石川はちみつ牛の牛タン」や那須の源流地域で育成した「メープルサーモンのマリネ」など。食事場所は、ぜひオープンキッチンを備えた帰郷邸のモダンな食事処「里山の栞」へ。14の個室が用意されていて、気兼ねなく美食のひとときが楽しめる。