深い谷を縫うように流れる摺上川。その清流のたもとで江戸時代（天保12年）からの時をつなぐ吉川屋。川の女神が宿るという「かむろみ伝説」にも彩られた老舗宿が、時代の快適志向や美食志向にも応えたくつろぎ感ひときわの滞在を約束している。
開業当初から代々守り続ける自家源泉は地下30ｍから湧き上がる弱アルカリ性単純泉。誰もが安心して楽しめる泉質だ。一番の楽しみは向こう岸の片倉山の絶壁が迫ってくるような2つの絶景露天風呂。野趣あふれる岩風呂の『さるあみの湯』と秘境ムードの源泉掛け流し『かもしかの湯』である。季節の彩り、渓谷の響、せせらぎ…、目にするもの耳にするものすべてが圧倒的。開放感も絶好だ。内湯は『藤太の湯』と、石造りと檜造りの浴槽を備えた『弁天の湯』。湯殿の広さは福島県最大級。4つの湯殿は交代制だが、プライベートに楽しめる貸切風呂『湯野～YUNO～』もおすすめしたい。内湯と源泉掛け流し露天風呂の段差がないバリアフリー。自然と融けあう安心して過ごせる空間だ。

客室は紅雲閣の源泉掛け流し露天風呂付客室や、凌雲閣の露天風呂付客室、和ベッドルームが人気を集めている。新たに誕生した凌雲閣の「和モダンツインルーム」はエレベーターに近く、車椅子利用者や高齢者が安心して過ごせるバリアフリー空間。安眠を誘うシモンズ社製ベッドや窓辺の椅子に憩いながら晴れやかな山景色を眺めて過ごせる。

館内には新たにボルダリングが楽しめるキッズスペースや4000冊の漫画を備えたブックラウンジ、フルーツ王国ふくしまならではの ” 撫でもも“を御神体とした「もも神社」など、親子のふれあいを彩る施設もお目見えしている。団体・企業向けに、400人規模の会議も行えるコンベンションホールも備えている。いつどんなときでも「目配り・気配り・心配り」で接してくれるスタッフが心強く、現代の女神たちの休日を快適に演出してくれる。