河口湖北岸にあって「左右対称の富士山」を遮るものなく眺める秀峰閣湖月。その絶景立地を最大限に楽しめる客室や施設、おもてなしが喝采を浴びている。
　到着してまず目を奪われるのが、２０２３年に誕生した『富士山眺望足湯テラス』だ。視界いっぱいに世界遺産の富士山と河口湖の眺め。シンメトリーな富士山が美しく佇み、水盤には逆さ富士もさざめく。誰もが見惚れる絶景だ。
　足元には心地良い河口湖温泉の足湯。午後３時から６時半まで無料フードドリンクサービスが用意されているから山梨特産ワインなどとともに眺めを楽しむのもいい。
　客室は全室が富士山ビュー。３階にはダイニングを備えた温泉露天風呂付客室。コーナーテラスから絶景を望むツインや、瀟洒な和モダントリプル、カウンタールーム付など４タイプから選べる。
　２階には足湯付客室が３タイプ。温泉露天風呂と足湯付バルコニー、リビング、和室、ベッドルーム、ダイニングを備えた特別室が絶好だ。
　正面に河口湖、その先に富士を望む大浴場は、東から差す朝日に赤々と染まる赤富士を眺めるご婦人湯と、条件が重ならないと現れない黒富士を待望する殿方湯。貸切露天風呂も２室用意されている。

　宿の自家製食前酒で始まる夕食は、旬の新鮮食材を吟味して創作される料理長こだわりの会席料理。萌える新緑、湖を渡る涼風、燃える紅葉、雪の富士など、年８回テーマを変えて調理される。熟練の料理長が手間暇掛けて創作する料理は見た目にも美しく、料亭さながらの美食のひとときを満喫できる。台物で味わえるのが甲州名産ワイン豚のしゃぶしゃぶ。柔らかくジューシーで旨味もたっぷりだ。宿では希少価値の高いワイン豚を年間３５０頭も一頭買いしているという。
　朝食は和と洋のバランスが取れたバイキングを、河口湖と富士山を一望するレストラン『テルム』で満喫する。果物王国だけにフルーツの美味しさも抜群だ。
　来ればいつも、ここにしかない「とびきりの富士山」が待っている。