船でしか行けない秘境。平家の武将が発見した温泉。
断崖に取り残された一軒宿は時を忘れる特別な場所。
庄川河岸にたった一軒の宿、大牧温泉観光旅館。船着き場に着く前に船長さんが建物全体が見えるように船をまわしてくれる。
船でしか行けない秘境。平家の武将が発見した温泉。
断崖に取り残された一軒宿は時を忘れる特別な場所。
富山県南部の庄川狭は全長20㎞ほどの峡谷。大牧温泉観光旅館へは小牧ダムから庄川観光船に乗り込み、峡谷を縫うように蛇行する川を上っていく。目に眩しいエメラルドグリーンの清流や両岸の絶景。冬には水墨画のような雪景色にも魅せられる。運が良ければカモシカにも出逢えるとか。まさに秘境である。クルーズを楽しむこと30分。岸壁に張り付くような一軒宿が見えてくる。
かつて峡谷にあった多くの温泉村落は小牧ダムの完成とともに湖底に没し、ダム湖と切り立つ断崖の間に取り残されてしまったのがこの宿。しかし多くの村人から愛された温泉を何とか存続させようと湖底から温泉を取り込み、船を唯一の交通手段として再興されたという歴史を持つ。温泉は800年ほど前の源平の時代に、戦いに敗れ逃れた平家の武将が見つけたと伝わる。船着き場に降り立ち、階段を登ればもうそこが旅館の入口だ。
春の香に包まれる宿。
到着すると囲炉裏のある温もりの空間が迎えてくれる。和室や和洋室、源泉掛け流し露天風呂付など、客室はほとんどが庄川に面しているため、四季折々の自然が織りなす峡谷の眺めにも深く癒される。窓を開け放てば風訪れ、峡谷も響く。客室から日がな一日、釣り糸を垂らすのも一興だ。
囲炉裏のあるロビー。
庄川峡を見渡す川側和室。
広さ105～125㎡の川側和洋室は8名まで一緒に泊まれる。
峡谷の絶景と天然温泉を楽しむ露天風呂や、地元食材や富山湾の海の幸の会席料理。
湖水のほとりにある大浴場へは部屋から畳続き。庄川の流れと峡谷の絶景を望む露天風呂と岩の内湯で歴史伝わる天然温泉にどっぷり浸かれる。泉温58 度の源泉ゆえ、湯船を満たすときだけは加水されるものの、それ以外は源泉掛け流しだ。
川のほとりにある男女別の大浴場。ワイドガラスを通して切り立った断崖や水面を眺めながら疲れを癒せる。
原生林に包まれた開放的な岩組みの男性用露天風呂。
女性用露天風呂。大きな湯船と岩のくぼみに湯を張った2つの露天風呂が楽しめる。
食事はこの地に芽吹くものや、富山湾に揚がる新鮮な海の幸盛りだくさんの会席料理でもてなしてくれる。朝は富山県産コシヒカリの炊きたてご飯の和定食。驚くほど食欲が湧く。周辺観光では世界遺産の相倉合掌造集落や菅沼合掌造集落も楽しめる。船でしか来られない特別な場所。時間も空間も越えたその先に大きな癒しが待っている。
富山の四季を感じる目にも鮮やかな会席料理（一例）。
詳細情報
| 建物 | 本館・別館：鉄筋2階建・新館：鉄筋3階建 |
|---|---|
| 客室 | （全30室）／和室22・洋室2・和洋室4、露天風呂付2 |
| 食事 | 夕食：会席料理、朝食：和食 |
| 館内施設 | 浴場：大浴場･露天風呂（源泉掛け流し／客室2室・大浴場･露天風呂）、宴会場（2室、60～80畳）、レストラン（10席）、売店 |
| 料金 | 22,000円～27,500円（税込、入湯税別） |
| チェックイン・チェックアウト | チェックイン14：00・チェックアウト11：00（※季節により変動） |
| Wi-Fi | 全館 |
| 禁煙・喫煙 | 全館禁煙・指定喫煙所有り |
| 温泉泉質 | 塩化物泉 |
施設情報 / 交通アクセス
| 所在地 | 〒932-0371 富山県南砺市利賀村大44 |
|---|---|
| 鉄道 | 北陸新幹線新高岡駅下車 |
| バス | 新高岡駅から小牧行きバス、終点の小牧下車、小牧港から庄川遊覧船 |
| 自動車 | 北陸自動車道砺波ICから国道156号線経由、約20分で小牧港、小牧港から庄川遊覧船 |
| 駐車場 | 乗用車40台・大型2台（小牧港に駐車） |
| TEL | 0763-82-0363 |
| FAX | 0763-82-0933 |
| URL | https://www.oomaki.jp |