三徳川の清流沿いに建つ城郭風で純和風の温泉旅館、三朝館。
　浸かってよし・吸ってよし・飲んでよしの世界屈指の放射能泉を自家源泉掛け流しで楽しめるのが、
千坪の庭園にある12の湯処。開放的な露天風呂や陶器つぼ風呂、檜風呂、内湯、打たせ湯を備えた閑寂な「庭の湯」と、滝の音が響く露天風呂や檜露天風呂、三朝温泉でも指折りの広さの内湯など源泉を囲む「滝の湯」の2ゾーン、さらに山陰最大級の大露天風呂と檜露天風呂を備えた貸切露天風呂、足湯や飲泉所が用意されている。
　本館の人気客室は、自家源泉掛け流しのテラス露天風呂や展望内風呂を備えた和モダンのコンセプトルーム5室。2024年7月には昭和中期に生まれた「はなれ 琳」を、梁や柱の趣を活かしつつ再生した「別邸 琳」が誕生した。
　メゾネット和モダン・テラス露天風呂付きで120㎡の大空間である。
　客室は春・夏・秋・冬をそれぞれイメージした4室で、庭には躑躅と山吹で春を、楠や樅の木で紅葉の秋を、黒板塀と杉苔で静寂な風情の冬が演出されている。夏を現す庭は重森三玲の長男、重森完途による石庭で涼やかなひとときを演出している。

　夕食は山陰・鳥取の海と山の恵みをふんだんに折り込み、素材本来の味を存分に活かした会席料理を堪能する。
　こだわりの食材は、近港に水揚げされた新鮮な「松葉ガニ」や、牛肉脂肪中のオレイン酸含有量が55％以上の最高峰和牛肉「鳥取和牛オレイン55」、この地でしか味わえない幻の逸品「モサエビ」、「のどぐろ」など。どれも一番旨い時季に最高の調理法で満喫することができる。
　朝食は50種類以上のビュッフェ。ライブ感をテーマに特色ある６つのコーナーが用意されている。
　例えば、ライブキッチンでは鉄板やグリル、フライヤーからの出来たての美味しさが味わえる。地元養鶏場「湯梨浜ファーム」のこだわり卵「セレブの気持ち」を使用した出汁巻き卵や、境港産ハタハタ、境港サーモンのグリルなどは絶品だ。
　洋食コーナーでは季節替わりの旬野菜を入れたマカロニグラタン、
パン・デザートコーナーでは出来たてクロワッサンや大山白バラ牛乳の黒糖プリンとシリアル、御飯・汁物コーナーでは三朝米こしひかりのおにぎり、東郷湖鬼シジミの味噌汁などを満腹するまでお代わりできる。
　三朝温泉が提案するのは自然の中での「現代湯治」。旅館＆街＆病院の連携による「ラドン熱気浴」や「鉱泥湿布」などもオプションとして用意されている。