全室オーシャンビューの稲取銀水荘。目の前にはキラキラと光り、果てしなく広がる銀色の海、相模灘。その大パノラマを自家源泉あふれる露天風呂やひときわ優雅な空間から眺めて過ごせるのが絶景スイート『銀の栞』だ。最上階10階に広さもとびきりの「インペリアルスイート」1室と「ロイヤルスイート」2室。9階に「エグゼクティブスイート」が5室。源泉掛け流しやダイニングテーブル付、カウンターテーブル付、露天風呂から海を眺めるタイプなど、特徴や間取り、広さで選んで自分流の海の休日を演出できるのが魅力だ。日本の宿ならではの部屋食も一部客室を除いて満喫できる。6階と4階には広さもたっぷりの「ラグジュアリースイート」が9室。2023年にリニューアルされた4階の露天風呂付客室2タイプは70㎡級の広さがあり、快適志向に応えた高品位空間へと変貌している。そこに現代人が希求する旅館和室のあり方を考える企業姿勢まで見て取れる。インペリアルスイートやラグジュアリースイートのユニバーサルデザイン対応客室や、1階バリアフリートイレの存在に感じるのも「すべてのお客様にやさしい宿をめざす宿」としての心の表れであろう。

おもてなしも快適さが格段にグレードアップ。稲取銀水荘を24時間味わい尽くしていただきたい…、そんな想いから2023年1月から始まったのが6階ラウンジ『濤の音（なみのね）』のラウンジサービス「濤のむこう」だ。チェックインからチェックアウトまで7時間帯に分けた無料ラウンジサービスが顧客満足を叶えている。オーシャンビューの展望露天風呂で心地良い温泉を楽しんだ後にも絶好だ。人気は空と海が織りなす夕暮れの「マジックアワー」で、魔法にかかったような瞬間をワインやカクテルとともに満喫できる。2泊以上の宿泊者限定の｢ステイタイム｣には軽食やドリンクで海眺めの贅沢な時間も演出している。夕食は日本料理の流儀に則り、伊豆の新鮮な食材にこだわった会席料理をダイニング『銀の海』などで堪能する。定番の金目鯛の煮付けも変わらず人気を呼ぶ。

日本の宿の温もりあふれるおもてなしの心を大切に守りながらも、時代の趨勢を鋭く捉え、変化する価値に対応する。「あたりまえのことをあたりまえに、あたりまえのことをそれ以上に」。居心地の良い施設や行き届いたサービスから明確な企業意思が汲み取れる。