湯処あわらにあって尽きない温泉の楽しみを最大限に増幅する宿、まつや千千。
　北陸最大級とも称されるのが大浴場『千のこぼれ湯』だ。男性浴場「湯楽五湯 万万の湯」は大浴場とつぼ湯や寝湯などバラエティあふれる露天風呂で湯量豊富な名泉を豪快に味わってもらう趣向。広大な空間も一層の開放感を誘う。
　女性浴場「美翔七湯 百百の湯」は、つぼ湯・かめ湯・ジャグジー風呂など７つの露天風呂をめぐりつつ、なめらかな泉質の温泉を満喫してもらう趣向。女性には大浴場に隣接してアロマオイルやバリの漢方を用いたエステやサロン、化粧室も用意されている。湯のもてなしがどこまでも手厚い。

　夕食は近港に水揚げされた海の幸や越前若狭の風土が育んだ山の幸など厳選食材にこだわった料理長渾身の料理を満喫する。冬の越前ガニの新鮮さと旨さはいうまでもない。若狭牛など郷土の味覚も賞味できる。厳選した13蔵からの地酒やワインとの相性も抜群だ。
　食事処『旬ダイニング 千の幸』にはオープンキッチンからの出来たて料理が届く。朝食は日本の朝ごはん。いつもよりちょっと贅沢気分で楽しめる。笑顔のスタッフも心尽くしでもてなしてくれる。

　客室でおすすめしたいのが、隠れ家風の源泉露天風呂付客室『時忘れ 離座』。一輪の花や一服のお茶にまで吟味を重ねた和モダン客室が４タイプ。内２室は和ベッドにリニューアルされ、さらにシーリーベッドやマッサージ機、美顔スチーマーを設置するなど快適さへの配慮が細やかに行き届いた空間へと変貌している。
　宿泊プレミアムは専用食事処『千代見草』個室に用意される「離座オリジナル懐石」。最高ランク食材を用いた至高の料理を心静かに味わえる。
　２０２４年10月に新たに誕生したのが「福和ベッドルーム」４室。越前組子のベッド灯、越前和紙のヘッドボード、越前焼の花器、越前陶板のオブジェ、福井県産のスギの床、福井県産のケヤキの椅子・テーブルなど、福井県の伝統工芸や県産木材を用いたコンセプトルームだ。