毛利の居城だった萩城の城内、かつて城を守る重臣たちが居を構えた萩城三ノ丸の毛利一門・吉敷毛利家屋敷跡に北門屋敷は佇む。世界遺産「萩城下町」の中にある唯一の宿である。武家屋敷を思わせる表門をくぐり抜けると、一転してそこは花々と洋の華やかさに満ちた別世界。かつて萩の先人たちが和の精神を以て洋を学んだように、宿では「旅館」というおもてなしの心を以てロマンティックな洋の優雅さや華やかさを纏っている。

客室は和趣中心。『南苑』には日本庭園と温泉露天風呂を備えた貴賓室「桂月」や、欅造りの特別室 和スイート「指月」、洋風ムードが斬新な和洋スイート「花月」、『西館』には和モダン客室やプレミアム和洋室など庭眺めの空間が揃う。見るべきものは意匠。壁の肌質、柱の木目、床の質感などに至るまで日本の美意識や様式美がもたらされている。その和のやすらぎと洋の華やかさが融合する中で非日常なひとときを過ごす…。そんな旅スタイルを宿は「北門ステイ」と呼んでいる。