視・聴・嗅・味・触。五感を呼び覚ます至高の箱根旅を、コンセプチュアルな施設と揺るぎないホスピタリティでプレゼンテーションする箱根小涌園 天悠。2017年4月の開業から歴史は浅いものの、評価は年々高まるばかりだ。天悠には”祝泊“と呼ぶ感動的で特別な時間がちりばめられている。

標高655ｍに位置する天悠。訪れる人誰をも魅了するのが6階大浴場『浮雲の湯』だ。温泉に身を委ね、眺めるのは箱根外輪山と刻々と移り変わっていく大空。湯船が遮るものひとつない絶景と一体化する「インフィニティ温泉」になっていて、まるで空に浮いているような不思議な感覚を覚える。自然が織りなす一瞬一瞬の表情は実にドラマチックだ。5階には「呉坊の滝」を目の前に眺める大浴場『車沢の湯』。自然のせせらぎに耳を傾けて過ごせる。外湯『箱根小涌園元湯森の湯』では庭園露天風呂や寝湯、ジャグジーなどで気ままな湯めぐりが叶う。肌を優しく包み込むのはナトリウム- 塩化物泉。身体を芯から温めてくれる湯だから湯冷めの心配も少ない。

その温泉を独り占めできるのも天悠の魅力。全150室に温泉露天風呂を完備。景観は箱根の外輪山が楽しめる「外輪山側」と自慢の渓谷庭園を眼下に望む「渓谷側」の2種類を用意。外輪山側の客室は、毎年8月には大文字焼きがおこなわれる明星ヶ岳や塔ノ峰など、箱根を取り囲む外輪山を遠くに望み、開放感たっぷりの設え。

折々に選んで泊まってみたいのが天悠を象徴する6室のみの温泉露天風呂付特別客室「箱根遊山」だ。時代と文化をテーマにした『宮ノ下』『小涌谷』『箱根湯本』と、自然と四季をテーマにした『仙石原』『芦ノ湖』『つれづれ』。箱根の地名になぞらえた異なるコンセプトの高品位空間には、6室すべてに滞在することで箱根を周遊した気分を味わってほしいという天悠の願いが込められている。

天悠は食の醍醐味にも満ちている。5階『ダイニングはこね』では和と洋を自由な発想で組み合わせた創作料理。一品一品に料理長のこだわりを見る。中央3カ所のオープンキッチンから届く香りや音も五感を刺激する。会席料理に加え、ビュッフェでお好み海鮮丼などの食事や甘味が楽しめる新スタイルの「豪華特選会席」で舌鼓。大切な人とのひとときには国登録有形文化財の『鉄板焼・しゃぶしゃぶ迎賓館』での夕食はいかがだろう。趣あふれる空間で美食を満喫できる。1階は箱根では数少ない鉄板焼。目の前でシェフが鮮やかに調理する松阪牛、焼きたての美味しさは言うまでもない。2階はしゃぶしゃぶレストラン。松阪牛を自家製ダレ、オリジナルの洋風出汁や和風出汁で堪能できる。

チェックアウト後のランチには国登録有形文化財の『蕎麦貴賓館』がおすすめ。大正ロマン溢れる空間で、くつろぎのひとときを。代表するメニューは「箱根山膳」。天ぷらと蕎麦がセットになった人気メニューだ。蕎麦貴賓館は天悠を運営する藤田観光のルーツともいうべき建物。建築物、庭園とともに大切に保存され、蕎麦処としてリニューアルされた今も100年前と変わらない情緒を伝えている。

滞在を彩る施設の充実ぶりも見逃せない。趣のある「箱根温泉神社」や自慢の「渓谷庭園」、夜はライトアップされた庭園を眺めながらカクテルなどが楽しめる「天悠The Bar & Lounge」、箱根外輪山を背景に大空を映す水盤を備えた全長12ｍの「天悠テラス」や見晴らしの良い足湯温泉で思いのままに過ごせる。人気の日帰り温泉アミューズメントパーク『箱根小涌園ユネッサン』も館内から直結。旅の思い出づくりを演出してくれる。