創業二百年、熱海最古の宿。
とっておきの楽しみは、自家源泉「清左衛門の湯」と宿オリジナルの部屋食懐石。
創業二百年、熱海最古の宿。とっておきの楽しみは、自家源泉「清左衛門の湯」と宿オリジナルの部屋食懐石。
熱海駅と熱海港のほぼ中央。繁華街にもほど近い古屋旅館は創業1806年の老舗和風宿。人気はひとえに「清左衛門の湯」。歴史に聞こえた熱海七湯のひとつで、宿が独占利用し、200年にわたって大切に守り続けてきた源泉である。館内すべての湯船に24時間掛け流されているのは源泉口から直接引き湯し、加熱も加水もいっさいしない100%の天然温泉だ。配管が独立しているから完全な掛け流し式といえる。2024年1月には「清左衛門の湯」が株式会社ポーラ・オルビスホールディングスが温泉の美肌効果を科学的に分析・認証する「美肌温泉証」で「バリア・オアシス温泉」として認定されている。湯に浸かると角質細胞のはがれ具合が適度に調整され、潤い力が高くなる効果があると分析された美肌の源泉。源泉掛け流しで楽しめるのは何とも嬉しい限りである。肌荒れが気になる人には特におすすめしたい。
客室は趣異なる8タイプ。市街地にあるため海の眺望こそないが、いずれもが12.5畳以上の造りで踏み込みにも充分な広さが取られている。人気客室は「本館 和室15畳+10畳タイプ」。宿で最も広く、露天風呂は大人2人で入れるゆとりの広さで、他の客室に隣接していないため静かでプライベートなひとときが楽しめる。2021年から2年にわたるリニューアルで刷新されたのが「離れ棟12.5畳」と「本館12.5畳」、「本館13.5畳」の3タイプ。ボタン一つで室内露天風呂のブラインドの角度調整や開閉ができる全天候型で、風や雨、寒さを心配することなく湯浴みが楽しめる。もちろんプライバシー対策も兼ねている。
宿では本物の温泉を守り続けるためにむやみに風呂数を増やすことはしていない。その代わり大浴場も露天風呂も毎日湯を抜いて清掃し、いつでも生まれたての新鮮な温泉を楽しんでもらえるよう心がけている。かつては徳川将軍家にも献上されていたという熱海の湯。その心地良さを手足を伸ばして楽しむ湯殿は、男女とも内風呂は総檜造り、露天風呂は石造り。加熱も加水もしない源泉は湯上がりのポカポカ感がひと味違うと実感できるはずだ。
楽しみは老舗宿ならではの部屋食で満喫する京風の「古屋懐石」。宿は本格懐石でも創作料理でもない、時代にマッチしたオリジナル懐石だというが、なかなかどうして丹精込めて巧みな技で作り上げた季節の料理は一品一品が繊細で上品な味わいである。魚介も鮮度抜群だ。基本コースは全13品。ちょっと欲ばって、お刺身をグレードアップした「地魚の盛り合わせ」や伊豆近海産「金目鯛の煮付け」を加えてみてはいかがだろう。朝食は新鮮なお造り、ホクホクの干物、上品な味付けの煮物など熱海ならではの素材を中心としたやさしい味の和朝食。お粥も用意されている。白ご飯の代わりに、清流で育った伊豆産本わさびと最高級の鰹節、専用醤油で作る古屋流「伊豆のわさび丼」なども別注できる。
館内でのくつろぎには、セカンドロビーとして2022年4月にオープンした『書ヲ読ム旅人』もぜひ。心地良いBGMが流れ、アロマ香る空間にはカウンターやソファ、イステーブル席、無料ドリンク、ベストセラー本などが備えられ、思い思いに活用できる。日本の伝統芸能「芸者遊び」を楽しむ華やかで粋なひとときもオーダーできる。
詳細情報
建物 | 本館:鉄筋4階建、離れ棟:鉄筋2階建 |
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客室 | (全26室)/和室26(全室源泉掛け流し露天風呂付) |
食事 | 夕食:懐石料理、朝食:和朝食 |
館内施設 | 宴会場(5室、20~108畳)、クラブ、売店 |
料金 | 35,000円〜55,000円(税別、入湯税別) |
チェックイン・チェックアウト | チェックイン15:00・チェックアウト11:00(※プランによって異なります) |
Wi-Fi | 全室 |
禁煙・喫煙 | 全館禁煙 |
温泉泉質 | ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 |
施設情報 / 交通アクセス
所在地 | 〒413-0012 静岡県熱海市東海岸町5-24 |
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鉄道 | JR東海道新幹線熱海駅下車、タクシー約4分(徒歩約13分) |
自動車 | 東名高速自動車道厚木ICから小田原厚木道路・真鶴道路・熱海ビーチライン・国道135号線経由約65分 |
駐車場 | 乗用車35台 |
TEL | 0557-81-0001 |
FAX | 0557-83-6635 |
URL | https://atami-furuya.co.jp |