特集
島原・天草世界遺産めぐり
島原半島まで足を伸ばしたら、ぜひ世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」観光へ。おすすめはレンタカー(島鉄レンタカー・要予約)だ。南島原では島原・天草一揆の最後の籠城戦となった「原城跡」へ。本丸には民家の石垣に埋もれていた天草四郎の墓石が移されている。南蛮船来航の地であり、キリシタン布教の根拠地だった口之津港から島鉄フェリーで海を渡れば約30分で天草下島の鬼池港に着く。まず向かいたいのがロマネスク様式の大江教会、そしてキリシタン弾圧のための絵踏みが行われた地に建つ世界文化遺産「崎津集落」。漁村の中に佇む教会や歴史を感じさせる神社、風情ある家々など心落ち着くひとときが過ごせる。爽快なドライブを楽しみながら天草瀬戸大橋を渡れば天草上島、そして天草五橋を渡れば天草四郎ミュージアムのある大矢野島だ。
雲仙温泉
高級避暑地を思わせる雲仙温泉街。街の近代史は世界各国のゲストがバカンスとして訪れる極上の避暑地だった明治時代に始まる。雲仙が海外に知られるようになったのは日本開国後。長崎居留地に住んでいた外国人が上海で始めた雲仙に関する新聞連載が話題を呼び、ガイドブックとして発行されるようになってからだ。
外国人が雲仙をめざした理由は、夏の暑さから解放される避暑地だったこと。そして欧米人にバカンスという文化があったこと。雲仙に最初の洋式ホテルが建ったのは明治21年のことである。欧米人たちは天然の川のプールで泳いだり、キャンプをしたり、ハイキングをしたり、時間をかけて雲仙を満喫している。第二次大戦前に雲仙を訪れた著名人の中には、小説「大地」で知られるノーベル文学賞作家パール・バックや中国の国民党指導者蔣介石、アメリカの作家ヘレン・ケラーがいる。観光のメインスポットは雲仙地獄。新たにスリルたっぷりの雲仙地獄ナイトツアーが楽しめるほか、湯せんべいや雲仙焼き、ガラス細工などの体験や絹笠山トレッキングなどお楽しみメニューが揃う。
写真提供:一般社団法人 長崎県観光連盟、©KOMC