旅館やホテルの三大要素と言えば、施設・料理・サービス。それに加えて日本の宿の魅力を何倍にも引き上げるのが、「温泉」「浴場」です。
これからの季節、名湯に浸かれば心もカラダもリラックスでき、良い一年が迎えられることでしょう。第13回は「風呂じまんの宿　関東編３」千葉県の宿を紹介します。

　千葉県鴨川温泉郷 天津小湊温泉の宿 中屋は、創業が江戸時代の天保年間。房総半島先端近くの海岸沿いに館を構え、太平洋が一望できる絶景に加え、敷地内に湧き出す源泉掛け流しの天然温泉「城崎の源泉の湯」が楽しめます。

　源泉掛け流しの湯は、女性に人気の美肌の湯。泉質はナトリウム塩化物、硫酸塩、炭酸水素塩、冷鉱塩（低張性・アルカリ性）で、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動まひなどに効果あり。大浴場「城崎の湯」「華海の湯」と露天風呂、貸し切り露天風呂「浜千鳥」で美湯が味わえます。

　宿は近年、フロアの改装など大規模改装を実施。陶器製で特製の湯船を設けた露天風呂付きの特別室を、12室新設しました。特別室にも敷地内源泉を使用し、そのうち3室は源泉掛け流し。毎回一番風呂を楽しめるのが魅力です。

　料理は、料理長が心を込めて調理し、今冬はフグに加え、伊勢エビまたはアワビが付いたプランを用意。食前のふぐヒレ酒からふぐ雑炊まで、フグ1匹をぜいたくに堪能できます。

　館内では、夜8時からイベントとして「音楽とジャズの夕べ」を開催（要確認）。夜は海とジャズの音色に包まれ、くつろぎのひとときをお過ごしください。