人気温泉旅館ホテル250選に5回以上入選の宿 特集記事

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今、あらためて実感
美肌の湯、下呂名物

下呂温泉街

下呂温泉街

朴葉みそ

朴葉みそ

けいちゃん

けいちゃん

下呂温泉

飛騨地方は古くは人馬の往来を拒んできた深山幽谷の地。下呂温泉最古の入湯の記録は室町時代に五山文学に大きな足跡を残した禅僧「万里集九(ばんりしゅうく)」とされ、著書に「この温泉は霊験あらたかな湯であり、どんな病気でも治ってしまう。下呂は草津や有馬と並ぶ天下の三名泉である」と記している。それが温泉地としての幕開けである。下呂温泉の名が全国に知れ渡ったのは江戸時代。徳川の四代にわたる将軍に仕えた儒学者林羅山が集九と同様に下呂・草津・有馬を三名泉と称えている。白鷺橋の上には集九像、羅山像が立ち、ともに観光客を迎えている。その白鷺橋からほんの数分の場所にあるのが、温泉を科学と文化の両面から紹介・解説している「下呂発温泉博物館」だ。下呂温泉が飛騨川地下から断層を通って上昇してきた熱源と地中に浸透した水が一緒になって湧き上がる美肌の湯であることが手に取るようにわかる。博物館のすぐそばにある173段の階段を登ったところには温泉発見にまつわる薬師如来を祀った温泉寺もある。街で目にするのは温泉玉子をスイーツ感覚で楽しめる温玉ソフトや下呂プリン、名物料理の飛騨牛握りや飛騨牛ラーメン、ジューシーな鶏肉と新鮮なキャベツを特製ダレで炒めた郷土料理けいちゃんなど。温泉街のあちこちに「下呂温泉散策マップ Gランチ6グルメ・スイーツ」が置かれているので要チェックだ。

泊まるならココ

・日本を代表する老舗旅館『水明館』
・高台から下呂温泉街を一望する『今宵、天空に遊ぶ しょうげつ』
・飛騨川沿いの絶景露天風呂で人気の『小川屋』
・個性的な施設で女性人気を集める『紗々羅』

スマホOFFで、森にON
デジタルデトックス

最近、知らず知らずのうちに呼吸が浅くなっていないだろうか。パソコンやスマホの画面を見ている時間が長く、疲れが取れないと感じていないだろうか。そんな方におすすめしたいのが下呂の森を歩く約3時間のデジタルデトックス、「ゆきあき・ウォーキング」だ。ゆきあき、とは、森に「行き」、心に「あき」をつくるリセット体験。特別な準備は必要なく、標高500m、東京ドーム53個分の「南飛騨健康増進センター・四美(しみ)の森」の中にある散策路を約3時間かけて歩くだけ。案内してくれるのは自然を愛してやまないネイチャーガイドとヨガ講師。この2人が揃うからこそ、ただの散策では終わらない「知的な発見」と「身心のゆるみ」を同時に手に入れることができる。歩く距離は約3㎞。一歩森に入れば、そこは苔むす森が息づく緑の世界。途中、歩行瞑想や小休憩をはさみながら参加者のペースでゆっくり歩けるから初めてでも安心だ。せせらぎや風の音に身を委ね、土にふれる(アーシング)、呼吸法(プラーナヤーマ)を通じて、溜まった疲れやストレスをそっと大地に還していく…。「癒されよう」と思わなくても、勝手に癒される、心身が勝手にととのうデジタルデトックスだ。開催日は通年で月1回。午前と午後の部が用意されている。もちろんスマホはOFFで。歩き終わると、ゆったりとした気分の自分に戻っている。

ゆきあきウォーキング ゆきあきウォーキング

匠の技を
ぐっと身近に

高山祭の屋台のからくり人形

高山祭の屋台のからくり人形

飛騨高山温泉

奈良・平安時代まで遡る木工技術など「匠の里」として知られる飛騨高山。例えば日本三美大祭の飛騨高山祭の豪華絢爛な祭屋台に見る大工、彫刻、彫金、漆塗りなどの匠の技術は見る者を圧倒する。秋の高山祭に曳出される11台の実物の屋台(国指定重要有形文化財)を年3回入れ替えて展示しているのが桜山八幡宮の境内にある「高山祭屋台会館」。レプリカではなく本物の屋台を一年中間近で見ることができ、屋台以外の祭備品や高山祭の歴史やポイントなども知ることができる。曳き回しの時に担がれる神輿は日本一の大神輿と言われ、重さはなんと2トン半。精巧さにおいても日本一で、皇族の菊紋とかぶらないように花びらの枚数をわざと変えるなど細部まで細かいこだわりや匠の技が凝縮されている。また、祭のハイライトの布袋台のからくり人形は9人がかりで36本もの操り糸で動かしている。屋台展示以外にも祭りの様子が映像で見られるテレビ研修室があり、映像で見るからくり奉納はまるで生きているようで驚く。ぜひ高山めぐりに加えてほしい。
また、「飛騨高山まちの博物館」で見ることができるのが、飛騨最古といわれる焼き物「小糸焼」と、高山陣屋の郡代が肥前や加賀九谷から職人を招いて飛騨の良質な渋草陶石を用いて飛騨九谷・飛騨赤絵と呼ばれる優れた作品を生み出したという「渋草焼」だ。現在の小糸焼は上岡本町の「小糸焼窯元」が戦後に復活させたもの。飛騨の赤土や木々を燃やした灰などを組み合わせて製作する深みある渋いコバルトブルーが人気で普段使いの食器として利用できる。渋草焼の技を引き継ぐ「芳国舎」で作られているのが陶石を使った白の磁器に手描きで渋草調といわれる染付や赤絵を施した磁器製品で、パリ万国博覧会銀賞や日英博覧会銅賞など数多くの功績を残している。ちなみに芳国舎という社名は勝海舟らの関わりの中で命名されたという。上二之町に直売所があるので覗いてみてはいかがだろう。芳国舎では近頃ブームになっている「金継ぎ」体験なども行っているのでぜひこの機会に。
このほかにも江戸時代末期に飛騨のイチイという材質の堅い木材を用い、木目の美しさを生かし、色を付けない独特の彫刻「一位一刀彫」や、江戸時代初期の慶長年間にまで遡る伝統的漆器「飛騨春慶」、白洲正子が絶賛したという有道杓子なども飛騨ならではの逸品だ。

小糸焼

小糸焼

一位一刀彫

一位一刀彫

高山祭の屋台装飾

高山祭の屋台装飾

泊まるならココ

・高山陣屋や朝市や古い街並みに徒歩1分圏の『本陣平野屋花兆庵』
・観光至便、温泉と美食も魅力の『ひだホテルプラザ』
・全室から北アルプスを望む『ホテルアソシア高山リゾート』
・岐阜県最大規模、グルメに人気の『高山グリーンホテル』

「渋草焼」陶房で上絵付け体験

渋草焼

渋草焼

飛騨の「渋草焼」の技を引き継ぐのが天保12年(1841年)創業の「芳国舎」だ。開窯したその地に今も陶房がある。九谷・有田・京都・瀬戸・美濃の手法を学び、地元の渋草陶石を用いた深みのある白い膚の磁器に、昔ながらの手描きによって「渋草調」といわれる独特の絵付けを施した作品は、明治期のパリ万国博覧会銀賞や日英博覧会銅賞をはじめ数多くの功績を残している。ちなみに芳国舎という社名は勝海舟らの関わりの中で命名されたという。高山市上二之町に直売所があるので覗いてみてはいかがだろう。伝統を受け継いだ匠の技によるすばらしい作品が展示販売されている。
その芳国舎の歴史ある陶房でトライしていただきたいのが「上絵付け体験」だ。本来、陶芸は土練りから始まり、成形、乾燥、削り、素焼き、絵付け、釉薬がけ、本焼きといった日数を要する工程を経て完成するが、これらの工程の理解度や熟練度がないと、本焼きしても破損しまうことが多い。ましてや旅先でのほんの数時間の体験だ。そこで芳国舎では、素焼きしたものに透明釉をかけ、約1300度で本焼きしたものを用意している。だから参加者はその器に上絵具(黒・赤・緑の三色)で好きな絵付けをするだけ。絵付けを終えた作品は芳国舎が焼成し、後日送付してくれる。匠の里、飛騨高山を体感する貴重な創作体験になる。

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