特集
温暖な気候と有珠山からの贈り物
洞爺湖温泉
有珠山の噴火がもたらしたものはすばらしい温泉と美しい景観、そして美味しい果物だ。洞爺湖南岸に位置する壮瞥町は、北海道にあっても夏涼しく冬温かい気候に恵まれていることから「北海道の湘南地方」と呼ばれ、古くからイチゴ・サクランボ・ぶどう・りんごなどの果樹栽培が行われてきた。初めてりんごの木が植えられたのは明治9年頃。洞爺湖温泉が誕生するきっかけになった明治43年の有珠山噴火より前のことである。その噴火による火山灰が果実栽培に最適な水はけの良い土壌を育んだことから、壮瞥町は道内有数の果物の産地となっている。
初夏から秋にかけて旬を迎えるのがイチゴやさくらんぼ、スイカ、ブドウ、りんご、プルーン、梨、プラムなど。直売所や道の駅などで販売されているが、フルーツ狩りもぜひ。例えば果樹園の若者が中心となってできた「そうべつくだもの村」には21もの果樹農園があり、みずみずしく感動の美味しさを味わえる。
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・湖畔に建つハイグレードリゾート『洞爺湖万世閣ホテルレイクサイドテラス』
・全室レイクビューの温泉リゾート 『ザレイクビューTOYA乃の風リゾート』
チェックイン前に札幌の新名所へ
定山渓温泉
定山渓への拠点、札幌に新名所が誕生している。その一つが2025年にリニューアルオープンした「赤レンガ庁舎(北海道庁旧本庁舎)」。外観に使われているレンガの数は約250万個。庁舎の顔である正面玄関の3連アーチや庁舎内の重厚感たっぷりのシャンデリアなど見るべき箇所も多いが、地下1階が学びと継承のフロア、1階が地域情報とにぎわいのフロア、2階が歴史と文化のフロアへと生まれ変わり、1階の無料ゾーンは入館料なしで自由に見学できる。無料ゾーンの目玉は「白い恋人」でおなじみのISHIYAによる「白い恋人アカレンガ・スイーツラボ」。タイムトリップしたかのようなレトロな空間で、ここでしか買えないオリジナル商品がズラリ並んでいる。もう一つ見逃せないのが、赤れんが庁舎中心にそびえる「八角塔」の展望ツアー。これまで非公開だった内部がついに解禁されている。ツアーは1日4回のみの開催だ。また、札幌大通のかつての4丁目プラザ跡に誕生したのが新ランドマーク「札幌4丁目プレイス」。地下鉄大通駅から直結しているから利便性抜群。地下1階から3階までの商業フロアで構成され、1階はスペインのバル街のような賑わいのある飲食ゾーンとなっている。
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サウナと天然温泉、美食で話題を集める『定山渓万世閣ホテルミリオーネ』
市民にまざって旨いもの探し
湯の川温泉
函館といえば、函館駅から徒歩1分の「函館朝市」。約250軒の店舗が軒を連ね、海産物をはじめ野菜、果物、珍味など函館のありとあらゆる味覚が集まる食のワンダーランドだ。人波に押されながらめぐるのは朝市大通り、朝市仲通り、巴通りなど路面店が集まる通りのほか、どんぶり横丁市場、駅二市場、フードコートを備えた函館朝市ひろばなどの施設。何を聞いても威勢良く親切に教えてくれる店ばかり。引っ込み思案なんか禁物だ。朝市といっても夕方5時まで営業している。
もう一つ紹介したいのが「はこだて自由市場」。戦後すぐに開場して約70年の歴史を持つ老舗市場で、鮮魚店を中心に塩干物店、青果店など約40軒が建ち並んでいる。特に魚介類の品揃えには定評のある専門店が多いため、いまや市民のみならずプロの料理人たちも信頼する市場になっている。だから食材の旬を知るのにも最適だ。毎
月8日・18日・28日は「8の市」として全店合同の特売日になっている。もちろん新鮮な魚介もフードコートで堪能できる。
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高台に建つラグジュアリーモダンな宿『望楼NOGUCHI函館』
ヤン衆たちの網一起こし
平磯温泉
かつて岩内や積丹、余市、小樽、石狩、増毛、留萌、苫前など北海道西部の日本海沿岸では、ニシンの大群が押し寄せる春先になると季節労働者であるヤン衆(漁夫)たちが数多く集まり、網元の番屋に寝泊まりしながらニシン漁を行っていた。最盛期は明治30年で、漁獲量は100万トン近くあったという。この量がいかに驚異的かというと、当時は近代的な装備を備えたトロール船などなく、ヤン衆がソーラン節を歌いながら、人力と乏しい漁具・装備だけで水揚げした量だからだ。春先2~3カ月の漁獲量は「(網を)一起し千両」ともいわれ、現代に換算して約1億円もの利益を生んだという。小樽市の隣、余市町でニシン漁によって栄華を極めた大親方の鰊御殿を移築して誕生したのが、石狩湾を見下ろす高台に建つ料理湯宿「銀鱗荘」。小樽市指定歴史的建造物になっている。意外に思うかもしれないがフレンチの名宿としても大いに人気を呼んでいる。
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日本で唯一宿泊できる鰊御殿『料理湯宿 銀鱗荘』
