日本で11軒だけの「ルレ・エ・シャトー」加盟宿のひとつ。山で採れたもの、畑で作ったものでもてなすだけだった家族経営の小さな宿から、今や世界も認めるウェルネス＆和のリゾートへと発展を遂げた明神館。八ヶ岳中信高原国定公園内の唯一の宿であり、地産地消にこだわって自家農園で栽培する有機野菜を用いた料理やオーガニック素材を使用した施設造りなど環境に配慮した宿泊施設として、日本では４軒だけのエコラベル「グリーンキー」も取得している。お客様をもてなしたい一心で恵まれない土地に畑を広げ、食べ物や温泉に限らず全てのものを大切にしてきた歴史が創業93年を迎えた今も脈々と息づいている。

明神館で楽しめるのが統括総料理長 田邉真宏氏の監修によるマクロビオティック（身土不二）の精神に基づく独自料理。野菜そのものの力強い美味しさを味わう料理や松本の食文化息づく日本料理が人気を呼ぶ。食卓に運ばれてくるのは扉農園でスタッフ自らが田植えや畑仕事を行い、そこで収獲した野菜や季節に芽吹く自然の恵みを用いた目にも鮮やかな料理の数々。水と土と太陽が授けてくれた命の勢いが宿る。扉温泉の自然と融けあう食空間「ナチュレフレンチ菜」や「信州ダイニングTOBIRA」がそのプレゼンテーションの場で、明神館ファンを魅了し続けている。

滞在シーンを彩るのは湯面に四季の彩りを浮かべる立ち湯や野趣豊かな露天風呂、ワサビ沢の渓流に溶け込むオープンテラス、スイーツや美味なる酒類が楽しめるサロン、音楽流れるロビー、散歩道など。あるがままの自分をそこに投げ出せば、あるがままの自然が「元気」を返してくれる。やすらぎの森の中に、現代人にとって必要不可欠なリゾートメニューが燦めいている。