緑深き山々や音信川など長門の豊かな自然が織りなす風景の中にやすらぎの時間を演出する大谷山荘。客室は全23タイプ。自然との共生空間とも呼べるのが山側、川側、渓流側、庭園側、川沿いの5つの景観を眺める10タイプ、21室の源泉かけ流し露天風呂付スイートである。庭園側には2023年7月にオープンした2室の｢大谷山荘スイート｣と、最上階に1室だけの「ガーデンジュニアスイート」。面積120㎡と露天風呂付客室の中で最も広いのが大谷山荘スイートで、全客室の中で唯一セルフロウリュサウナが楽しめる。水風呂や外気浴用ソファ設置テラスなど「ととのい環境」も万全だ。併せてオープンしたのが川側の「曙プレミアム」20室。宿の新しいスタンダードとなる和モダン空間だ。季節ごとにリザーブしたくなる客室構成である。

また、スイート宿泊者専用の会席料理会場「個室ダイニング」も併せてオープンしている。長門湯本は山海の幸の宝庫。夕食で堪能できるのはその土地で採れたものを、その土地の料理法で、その土地で食すという「三土料理の哲学」を基本に、地元の旬の食材を用いた月替わりの「長門の会席料理」。モダンな雰囲気の中、一品一品を通じて料理人と心通わせながら口福なひとときが味わえる。

館内にはさらに様々な食事処が揃う。鉄板焼「長門」では山口県産黒毛和牛サーロインかフィレ伊勢海老（またはロブスター）をメインに長門産とらふぐ、鮑などの地域の食材を楽しむ全9品の至極のディナーコースが人気を呼んでいる。食後のひとときにはロビーラウンジにてバンドメンバーによる歌とギターのライブ演奏を愉しむのはいかがだろう。

滞在中は長門湯本が育んだ伝統文化「萩焼深川窯」からの作品や童謡詩人・金子みすゞ氏の作品コーナー、本格的な望遠鏡を備えた天体ドームなど楽しみには事欠かない。また地域の外湯「恩湯」を貸切で楽しめるプランも。屋上には豊かな自然を全身で感じるテラス。自然と全身でふれあえる環境が整備されていることにも注目だ。