高松市の峰山緑地公園東側面。季節折々の草花に囲まれた「花の宿」としても知られる花樹海。そのやすらぎとともに無数の島々が織りなす瀬戸内海の絶景を満喫できるのが、2021年に最上階9階にオープンした『閑遊館』の天然温泉展望風呂付スイートルーム5室である。宿泊希望者がひきもきらない人気客室だ。

宿最高峰の「瀬戸内海プレミアスイート」は124㎡、トリプルベッドの和洋室。東洋のエーゲ海とも例えられる多島美の瀬戸内海や、国の史跡天然物「屋島」、高松市街の美観をまとめて大パノラマで楽しめる絶景空間だ。二方向への視界が開けるリビングや温泉あふれる展望風呂はその特等席。さえぎるものがない眺め、大空の広がりも気持ちを大らかにしてくれる。スイートはさらに、それぞれ2室を備えた61㎡の「屋島スイート」と59㎡の「アイランドスイートB」。夕映え訪れる頃には光と海、島影が織りなす感動のドラマが視界いっぱいに展開する。その至福の瞬間には誰もが魅了される。部屋食がプライベートに楽しめることも特筆しておきたい。

宿の温泉は美肌効果に優れたナトリウム- 炭酸水素泉。その良泉を醍醐味豊かに楽しめるのが『大浴場温泉』と瀬戸内海や高松市内を見渡せる『展望パノラマ大浴場』だ。ゆったり手足を伸ばして浸かれば、ホッと安堵感。宿の温泉はやはりいいものである。古い角質を落としてくれるから湯上がりもさわやか気分で過ごせる。ロビー奥のスカイラウンジには四国八十八景に選定された絶景を楽しむ天然温泉の足湯も用意されている。

古事記では讃岐国を”飯依比古（いいよりひこ）“という。飯神、飯天神とも記される。その名を冠したオープンキッチン付レストランで楽しめるのが、美食の国・讃岐の食材をメインに地産地消にこだわった料理の数々。プライベートな個室に席を取ってとびきりの美味しさを満喫するのもいい。