金太郎温泉光風閣の源泉は地下1000ｍから湧き上がる全国でも稀な「硫黄泉と食塩泉の混合泉」。新第三紀の堆積地層に含まれる化石海水が地熱によって温泉化したもので、泉温は富山県で最も高い75度。湯量も豊富なため濾過装置も必要としない。成分濃度が高く、体調を調え、美肌や冷え性などにも効果を発揮する。館名どおり、「誰もが金太郎さんのように元気になれる湯」だ。

その天然温泉を贅沢な源泉掛け流し100%で満喫できるのが、九谷焼陶板の壁画を眺める300坪の『壁画大浴殿』と、奇岩や銘石を配した「立山連峰大浴殿」と300坪の「庭園露天風呂」を備えた総面積800坪の『カルナの館』。その広さと醍醐味、格別の湯心地は想像を大きく超えている。昼夜問わず何度でも浸かりたくなるはずだ。創業者秘伝の入浴法も用意されているので、ぜひ。

立山連峰の豊かなミネラルが流れ込む富山湾は天然の生け簀。春はホタルイカや白エビ、冬はブリやズワイガニなど、云わずと知れた名物魚介が食膳の主役になる。そうした美食を味わう食空間で人気を呼んでいるのが、2023年にリニューアルオープンした『別邸 峰の界』専用食事処『瑞兆』だ。約200畳の豪華な雰囲気の空間には仕切のあるテーブル席や個室が用意され、プライベートな食のひとときを演出している。夕食はとびきり新鮮な魚介類や旬の食材を用いて創作した会席料理。専用厨房から出来たて料理が一品一品、頃合いを見はからって運ばれてくる。お客様にも自分のペースで食事が楽しめる上、スタッフの笑顔や優しい応対にも癒されると大きな評判を呼んでいる。

『瑞兆』によって大きく改善された食のおもてなしとラグジュアリーな滞在を叶える客室群、そして日本でも稀な名泉の3つの魅力が味わえる宿。全国的にはあまり知られていない金太郎温泉だが、「にっぽんの温泉100選」の上位にあっても不思議ではない宿である。