人吉は盆地中央に日本三急流の球磨川が流れる自然豊かな地。鎌倉時代から明治維新まで約700年続いた相良氏の治世下、この地にもたらされた保守と進取の文化は今なお脈々と受け継がれ息づき、「日本で最も豊かな隠れ里・人吉球磨」として日本遺産に認定されている。
眼下の球磨川と盆地がもたらす絶景。対岸に相良氏の歴史と文化の象徴「人吉城趾」。散歩圏に5棟が国宝指定の青井阿蘇神社。創業者が掘り当てた美肌泉質の「鮎里源泉」、折々の旬の味覚、日本遺産構成文化財の球磨焼酎…。尽きない魅力すべてを満喫できるのが、和の設えとリゾートの雰囲気が調和するあゆの里。ひときわの高品位空間には宿が標榜し、願う「心の贅沢」「極上の癒し」がちりばめられている。

客室は温泉とこの地ならではの景勝を満喫するスイートルームをはじめ14タイプ。和モダンの落ち着いた造りに癒され、自然の鼓動を感じながらの深い眠りを演出してくれる。2021年にリニューアルされた温泉露天風呂付客室は約110㎡のパノラマスイートと約90㎡のラグジュアリースイート、70㎡のプレミアムスイートがあり、貴重な温泉資源を大切に使用するための自動昇温システムによっていつでも適温の入浴を叶えている。家族や2〜4名グループでの利用、アニバーサリーなどに最適なビュー空間だ。

戦国大名相良氏も浸かったとの記録が残る人吉温泉。その歴史を眺めとともに偲ぶのが天空の湯さながら、人吉城趾と球磨川をちょうどいい高さで眺める2つの湯殿だ。

夕食は旬の地元食材に頑なにこだわった「和洋融合会席」。食材の一番美味しい時期に一番美味しい方法で調理された美食膳だ。6月から10月にかけては名物天然鮎の塩焼きやお造りの美味しさにも出会える。
料理を引き立てるのは世界が認めたブランド「球磨焼酎」。人吉温泉女将の会が開発した「ひとよし女将桜」がおすすめだ。人吉の名水と地元産米「ひのひかり」を原料に7年以上熟成した古酒で、まろやかでコクがあり女性にも人気だ。焼酎では珍しいヴィーガン認証も取得している。食事処はモダンな『ダイニング然蔵さくら』、または個室も備えた『相良花小路』へ。美空間でゆったりと堪能できる。

人吉の夜の愉しみはさらに続く。『球磨焼酎ラウンジ』は宿泊者専用のフリードリンクラウンジ。人吉球磨地区には200種以上の焼酎ブランドがあり、芳醇な香りと深いコクが楽しめるのが特徴で、多彩な味のバリエーションが楽しめる。早朝にはぜひ、球磨川や南九州の山々の眺め広がる『天空のテラス』へ。「ルーシーダットン」の朝ヨガで大自然の鼓動を間近に感じながらリフレッシュできる。朝食は美味滋味を盛り込んだ九つ箱の和朝食で栄養補給。バイキングのような喧噪がなく、静かに落ちついて楽しめる。

スタッフ一人ひとりはコンシェルジュ。景勝に偲ぶ歴史や文化、自然美、美肌温泉、季節折々の美味…、この地に受け継がれてきた宝物の価値と魅力に存分にふれてほしいと心からもてなしてくれる。訪れた全ての方を人吉ファンに…。そんな想いが館内隅々にまで貫かれた宿。極上のひとときに心が満たされる。